研究課題/領域番号 |
19K05473
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分33020:有機合成化学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
松尾 淳一 金沢大学, 薬学系, 教授 (50328580)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 炭素ー炭素結合開裂 / 環化付加反応 / シクロブタノン / アルドール反応 / 触媒反応 / タンデム反応 / 形式的環化付加反応 / ルイス塩基 / マイケル反応 / ルイス酸 / 求核的触媒 / 8員環化合物 / 有機合成 / 炭素-炭素結合活性化 |
研究開始時の研究の概要 |
3-アルコキシシクロブタノンをルイス酸触媒を用いて形成される二極性活性種と2-シロキシー1,3-ブタジエンとの形式的[4+4]付加環化反応による8員環構築反応を開発する。また、3-アルケニルー3-ヒドロキシシクロブタノンのルイス酸塩基触媒による炭素―炭素結合活性化によるレトロアルドール反応型環開裂反応に続く分子内マイケル付加反応によって8員環化合物の合成研究を検討する。さらに、分子内にアルデヒド基を有するα,β-不飽和エステルにリチウムチオラートを反応させて生じたエノラートの分子内アルドール反応により、効率的に5員環を形成し、ビブララクトンの短工程による全合成を達成する。
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研究成果の概要 |
3-エトキシシクロブタノン誘導体と1-トリアルキルシリルオキシ1,3-ブタジエン誘導体との形式的[4+4]環化付加反応およびシクロブタン-1,3-ジオンとアルデヒドとの形式的[4+2]環化付加反応を開発した。 また、retro-aldol反応と分子内Michael付加反応を組み合わせることによって、3-ヒドロキシ-3-ビニルシクロアルカノンから2炭素環拡大した中員環化合物を合成する手法を開発した。さらに、2-ニトロプロパンなどのpronucleophile、α,β-不飽和カルボニル化合物、アルデヒドの触媒的かつ直接的3成分タンデムMichael/aldol反応を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
炭素8員環構造はタキソールなど現在医薬品として用いられている化合物中にもみられる構造であるが、8員環環化が一般に起こりにくいことから、8員環化合物の効率的な合成は、困難であることが知られている。 本研究において、シクロブタノンとジエンとの[4+4]形式での反応および6員環からの2炭素増炭による方法によって、8員環構造を効率的に構築する新方法を見出したことは、今後の医薬品開発に有益な方法を提供し、より迅速な医薬品探索やより安価な手法での医薬品供給に繋がる。
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