研究課題/領域番号 |
19K05480
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分33020:有機合成化学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
白川 誠司 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(環境), 准教授 (60459865)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 不斉合成 / 有機分子触媒 / グリーンケミストリー / 複素環式化合物 / ハロゲン化反応 / 有機合成化学 / プラネタリーヘルス / 有機触媒 / ラクトン / エステル / カルボン酸 / 精密有機合成 / 環境調和型触媒 / カルコゲン / アミノ化 / ハロゲン化 / 二官能性触媒 / 触媒設計 / アルケン / スルフィド触媒 / 複素環化合物 / 分子認識 / 分子デザイン |
研究開始時の研究の概要 |
医薬品などの効率的合成法の確立を目指し、石油精製により得られる単純なアルケンへの高選択的官能基導入法の開発を行う。硫黄元素の特性に着目した、新奇二官能性キラルスルフィド触媒を設計し、これを用いた環境調和型反応開発を行う。本手法が確立できれば、医薬品や機能性材料の製造工程の大幅な簡略化に繋がることから、化学工業の様々な場面で利用される手法になると期待している。
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研究成果の概要 |
本研究では、高立体選択的不斉合成への適用が未だ限られている、活性化されていない単純なアルケンを出発原料とし、より直截的な有用化合物の立体選択的合成手法の確立を目指し研究を実施した。本目的を実現するため、分子認識部位を有する独自のキラル二官能性スルフィド触媒を新たに創製し、これを用いた立体選択的アルケン変換反応を検討した。その結果、独自に開発したキラル二官能性スルフィド触媒が、アルケンの分子内ブロモ環化反応に極めて有効であることを明らかにし、本触媒反応系を利用することで、さまざまな有用光学活性複素環式化合物の効率的合成を実現した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、独自の概念に基づいた触媒設計により、既存の触媒では達成困難な新たな立体選択的反応の開発を実現しており、学術的意義のある研究成果である。また、本触媒手法を活用することで、医薬品開発のシーズとなる化合物群のライブラリー構築を実現しており、生命科学へも貢献しうる研究内容である。
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