研究課題/領域番号 |
19K05544
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
増田 豪 熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 助教 (70383940)
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研究分担者 |
宇都 甲一郎 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点, 独立研究者 (30597034)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | プロテオミクス / 高感度分析 / 1細胞オミクス / 油中液滴 |
研究開始時の研究の概要 |
1細胞から1,000種類以上のタンパク質をハイスループットに定性・定量できる分析システムを開発する。1細胞プロテオミクスを達成することで、同一細胞群内における分子レベルの不均一性発生機構や不均一性が生み出す発生や分化に関わる複雑な生命機構の解明につながる。これまでにない分解能および視点から生命活動を観察できる。目的を達成するために、申請者が独自開発した油中液滴チャンバー法を基盤とする。
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研究成果の概要 |
実用的な1細胞プロテオミクス技術の確立を目指している。申請者が構築した油中液滴法を基盤とした研究である。本申請課題では、安定同位体標識試薬を用いたタンパク質の疑似的な増幅法を確立するとともに、ハイスループット化を目指し液体ハンドリングロボットで前処理工程を半自動化した。改良したことにより、1細胞プロテオミクスで定量できるタンパク質の数が飛躍的に増加した。さらに申請者らは油中液滴法に適した超撥水基材の開発も行った。将来的にはこの基材でコートされた容器を用いることでさらに定量されるタンパク質の数を増やす。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞の分子レベルの不均一性は、組織や器官の複雑な機能やガン細胞集団としての抗ガン剤耐性を生み出すなど、重要な生命現象に深く関与している。本申請課題では、これまで難しかった1細胞プロテオミクスの実現に大きく近づける基盤技術を構築した。1細胞プロテオミクスを実現することで、従来のプロテオミクスでは見落としていた新たな現象の発見につながることで、学術的意義が大きい成果と言える。また、1細胞プロテオミクス技術は新規治療標的の探索などへの応用にも期待できることから、本成果は社会的意義もある。
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