研究課題/領域番号 |
19K05568
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34030:グリーンサステイナブルケミストリーおよび環境化学関連
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研究機関 | 北海道医療大学 (2020-2021) 東京理科大学 (2019) |
研究代表者 |
坪郷 哲 北海道医療大学, 薬学部, 講師 (90620815)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | フロー合成 / 転位反応 / 環縮小反応 / Ullmann反応 / スカンジウム触媒 / 不均一系触媒 / クロマン化合物 / 8員環化合物 / Pybox配位子 / DIP配位子 / 固定化触媒 / 担持型配位子 / Claisen型転位反応 / 8員環状エーテル化合物 / Ullmann型反応 / ルイス酸 / ブレンステッド酸 / フロー精密有機合成 / 8員環状エーテル / 立体選択的反応 / 炭素-酸素結合生成反応 |
研究開始時の研究の概要 |
フロー精密有機合成においてこれまでほとんど検討が行われてこなかった立体選択的炭素-酸素結合生成反応の開発を行う。フロー精密有機合成においては、副生成物が生成することは、流路の閉鎖や生成物の単離が必要となるため望まれない。そこで副生成物が全く生成せず、天然物合成の骨格構築において多用されてきた転位反応を用いることにより炭素-酸素結合を生成させることができると考えた。本研究においては、フロー反応系にてZ-オレフィンを有した8員環状エーテル化合物の6員環状エーテル化合物への立体選択的転位反応を行う。
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研究成果の概要 |
炭素-酸素結合生成反応は、そのほとんどが共生成物を生成する反応であるため不均一系触媒を用いたフロー精密有機合成への適用が難しいと考えられていた。一方で、転位反応による炭素-酸素結合生成反応は共生成物が生成しないため不均一系触媒を用いたフロー反応系への適用が可能である。本研究では、不均一系Sc-PS-Pybox触媒を用いたZ-オレフィンを有する8員環化合物のジアステレオ選択的転位反応がフロー反応系にて進行することを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
転位反応による炭素-酸素結合生成反応は、副生成物が全く生成せず、天然物合成の骨格構築において多用されてきたものの、そのほとんどがフラスコを用いたバッチ反応系で行われてきた。本研究において、Z-オレフィンを有した8員環化合物の立体選択的転位反応がフロー反応系に適用可能であることを見出した。本反応により有用化合物の合成中間体となり得る立体制御されたクロマン化合物の大量合成を可能とした。これら成果は、グリーン・サステイナブル・ケミストリーの観点から好ましいだけでなく、フロー化学の新たな展開への足がかりとなった。
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