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相互接触したゲル間の可逆的液体移動を利用した動的難付着表面の創製

研究課題

研究課題/領域番号 19K05623
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分35020:高分子材料関連
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

浦田 千尋  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 主任研究員 (40612180)

研究分担者 穂積 篤  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 研究グループ長 (40357950)
佐藤 知哉  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 研究員 (40783874)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワードオルガノゲル / ポリジメチルシロキサン / シロキサン材料 / 離漿 / 難付着性材料 / 架橋密度 / アクチェータ / 化学ゲル / 難付着表面
研究開始時の研究の概要

固体表面に付着物は、基材表面の機能を大きく損なうことから,付着抑制効果に優れた皮膜は大きな経済効果が期待できるほか,安心・安全な社会の実現に寄与する。固体表面の清浄方法は,人力や機械等を用いて表面を清浄する“能動的方法”と,撥液・難付着性皮膜を用いる“受動的方法”が一般的に用いられており,これらは独立した手法として認識されてきた。本研究では,潤滑性に富むオルガノゲルを基本とし,異種のゲルを相互接触させ,液体成分のゲル間移動とそれに伴う膨潤/収縮をプログラムすることで,能動的機能および受動的機能(表面潤滑性を利用した汚れ付着防止)を兼ね揃えた,革新的な難付着表面の創製を目指す。

研究成果の概要

汚れ・液滴の付着は、対象表面の機能を大きく損なうことから、これらの付着抑制効果に優れた皮膜は大きな経済効果が期待できるほか、安心・安全な社会の実現に寄与する。本研究ではゲル表面から液滴が表面にでてくる離漿(りしょう)を利用した難付着材料を設計するため、ポリジメチルシロキサン骨格を有するオルガノゲル作製における設計パラメータ(油の種類、油の量、架橋密度)が与える離漿の影響を明らかにした。また、離漿表面が非離漿表面と比較し、優れた難付着性を示すことを明らかにした。さらに、異種のゲルユニットを相互接触させ、特定のゲルユニットのみから離漿を液体成分のゲル間移動とそれに伴う離漿のパターン化に成功した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

汚れ・液滴の付着は、対象表面の機能を大きく損なうことから、これらの付着抑制効果に優れた皮膜は大きな経済効果が期待できるほか、安心・安全な社会の実現に寄与する。本研究はこれまでの難付着性コーティングでは達成が困難であった表面機能の持続性を達成する。さらに、本研究が対象とする“ゲル”研究の多くは、ゲル単体に研究の焦点が絞られており,接触したゲル間の液体の移動現象に関しては未知の領域である。本研究では個別のゲルを接触させ,接触界面をパスとしたゲル間の液体移動現象を理解し,可逆的な液体の移動を利用し、ゲル表面形状/状態変化を可能にするものである。

報告書

(2件)
  • 2021 研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2025-03-27  

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