研究課題/領域番号 |
19K05680
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分36020:エネルギー関連化学
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研究機関 | 桐蔭横浜大学 |
研究代表者 |
池上 和志 桐蔭横浜大学, 医用工学部, 教授 (30375414)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ペロブスカイト / 放射線 / X線 / X線 / 放射線検出 / 光電変換 / 環境放射線 / 太陽電池 |
研究開始時の研究の概要 |
可視光から X 線・γ線領域までの広範囲の放射線を、シンチレータなどを通すことなく、直接量子変換して増幅電気信号として出力することが可能な新しいタイプの放射線検出素子を、有機無機ハイブリッドペロブスカイト材料を吸収層に用いて開発する。また、その素子が、外部電源の消費電力を下げても環境放射線を高感度に検出できる放射線モニタとして動作する性能を実証する。さらにこの素子を医療診断の分野に応用し、汎用の X 線診断イメージプレートを置き換える高感度 X 線検出ダイオードアレイの開発を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究課題は、ハロゲン化鉛系ペロブスカイトの放射線に対する高い耐久性に着目し、低コスト高感度X線素子の開発を目指したものである。 ハロゲン化鉛系ペロブスカイトの単結晶は、高感度に放射線検出ができる。本研究では、再結晶法による単結晶作製に代わり、製造効率の向上を目指して、粉末からの熱プレス法に着目した。本研究期間中には、目的の特性を得ることができなかったが、当該材料の電子線等の照射に対する高い耐久性を実験的に調査する基盤を構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放射線診断機器の小型軽量化は、骨折、じん肺、尿路結石、心臓血管系疾患の早期診断と発見にも大きく貢献する。また、材料の欠陥診断やセキュリティ装置などの応用範囲も広い。その普及には、安価で製造可能であり、高分解能、高耐久性の放射線検出材料が必要となる。X線を検出に必要なハロゲン化鉛系ペロブスカイト厚さは数mmである。本研究では、このような素子の作製条件に関するデータを蓄積した。
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