研究課題/領域番号 |
19K05738
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37030:ケミカルバイオロジー関連
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研究機関 | 神奈川工科大学 |
研究代表者 |
飯田 泰広 神奈川工科大学, 応用バイオ科学部, 教授 (40329305)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 抗真菌 / Saccharomyces cerevisiae / Candida albicans / 先端成長 / グルカナーゼ / 局在評価 / andida albicans / Bgl2 / C. albicans / ガラクトシダーゼ / S. cerevisiae / スクリーニング / 生理活性物質 / 膜輸送 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、先端成長に必須な輸送因子を可視的に評価するスクリーニング系を構築することにより、真菌の先端成長をつかさどる輸送因子を明らかにすることを行う。 具体的には、先端成長に必須な細胞壁分解酵素と緑色蛍光タンパク質をコードする遺伝子を融合したベクターを構築、Candida albicansに導入することにより、先端輸送の評価を行える系を構築する。構築した系における蛍光の局在を指標として、輸送に関わるタンパク質を網羅的に調査する。その中からさらにヒトの細胞の生育には影響のない因子を特定し、先端成長因子の輸送阻害という新規作用機序をもった抗真菌薬開発のための基礎的知見を得る。
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研究成果の概要 |
真菌が先端成長を行うという特徴に着目し、これを阻害する物質は新たな選択毒性を有する抗真菌薬のシード化合物になると考え、そのターゲットとなる因子を評価する系の構築に取り組んだ。先端に輸送されるグルカナーゼ(BGL-2)にGFPを融合させたタンパク質を酵母で発現させ、その先端(出芽部位)への輸送の評価を行った。その輸送を阻害する因子を評価するために輸送因子の欠損体を用いて取り組んだ結果、Ypt11欠損株においては先端への局在が見られなくなることが示された。また、菌糸型と酵母型を有する二形成真菌のC. albicansを供試菌として同様に先端成長を評価するシステムの構築に取り組んだ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
BGL-2の局在が出芽部という事に加え、分裂する部位にも局在している新しい知見を得ることができた。また、先端成長に関連する因子を評価する系を構築できたことから、選択毒性を有する薬剤探索のための基盤技術が構築できた。真菌の先端成長は分解と合成のバランスにより成立していると考えられており、この技術を応用することで、合成酵素の局在や可視化も可能となり、先端成長のメカニズム解明への一助になり得ると考えられる。
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