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新規C-C結合切断・形成酵素の機能解析と天然・非天然型C-配糖体の新規合成法開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K05784
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分38020:応用微生物学関連
研究機関筑波大学

研究代表者

熊野 匠人  筑波大学, 生命環境系, 助教 (70585025)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードC-配糖体 / 微生物 / C-配糖体代謝 / 代謝 / 酵素
研究開始時の研究の概要

フラボノイドなど植物が生産する生理活性物質の多くは植物内では糖が付加した「配糖体」という状態で存在している。配糖体は腸などで酵素の働きで糖が外れてフラボノイドが体内に吸収され、抗酸化活性などの有用な作用を発揮する。しかし、C-配糖体(糖が炭素ー炭素結合した配糖体)は難分解性で、これまで糖を外す酵素がわかっていない。申請者は微生物より、このC-配糖体の糖を外す酵素を発見した。本申請ではこの新しい酵素の構造と機能を解析するとともに、詳細な反応機構を明らかにすることと、希少なC-配糖体を酵素により合成する方法を開発することを目指す。

研究成果の概要

天然には植物などが生産する様々な配糖体が存在し、それらの中には漢方薬に含まれるなど生理活性が注目される化合物も存在する。一般的な配糖体は糖が酸素原子に結合したO-配糖体であるのに対し、本研究対象とした化合物は炭素(C)に結合したC-配糖体である。C-配糖体はO-配糖体に比べて熱、酸、酵素に対して安定であり、分解されにくいと考えられていた。本研究ではこのC-配糖体を代謝する微生物から、C-配糖体を効率的に分解できる酵素を発見し、その性質を詳細に明らかにするとともに立体構造の解明にも成功した。本研究成果は今後のC-配糖体代謝研究のさらなる発展に貢献すると期待される。

研究成果の学術的意義や社会的意義

C-配糖体が他のO-配糖体とは全く異なる経路で代謝されることを解明し、その反応に関わる2種の酵素を同定した。さらに本研究により世界で初めて微生物由来のC-配糖体代謝酵素2種の結晶構造解析が明らかになった。結晶構造の解明により、反応を触媒するアミノ酸が特定され詳細な反応機構を提案することができた。C-配糖体を代謝する酵素が明らかになったことでそれらの酵素を利用し、分解されにくいC-配糖体を分解することで新たな生理活性物質の創出にも繋がる可能性がある。

報告書

(2件)
  • 2021 研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 配糖体分解微生物の単離と産物の同定2020

    • 著者名/発表者名
      渡辺 聖実、草刈 雅和、寺下 柚子、熊野 匠人、橋本 義輝、小林 達彦
    • 学会等名
      日本農芸化学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] C-配糖体代謝酵素の探索と解析2020

    • 著者名/発表者名
      堀 早苗、寺下 柚子、熊野 匠人、橋本 義輝、小林 達彦
    • 学会等名
      日本農芸化学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 赤色色素代謝微生物及び酵素の探索2019

    • 著者名/発表者名
      堀 早苗、熊野 匠人、寺下 柚子、橋本 義輝、小林 達彦
    • 学会等名
      日本放線菌学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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