研究課題/領域番号 |
19K05799
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38020:応用微生物学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022-2023) 大阪市立大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
荻田 亮 大阪公立大学, 都市健康・スポーツ研究センター, 教授 (00244624)
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研究分担者 |
村田 和加惠 米子工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (30613707)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 酵母 / 長寿化 / 発酵生産 / 細胞寿命 / 天然由来成分 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、発酵生産における生産性の向上や質的低下の抑止など、多くの課題の解決に向けて、申請者らが新たに発見した天然由来成分が発揮する酵母の寿命延伸効果を引き起こす成分の同定と、同成分による長寿化のメカニズムの解明を目指す。また、長寿化酵母において維持される代謝活性および発酵生産能を評価し、長寿化酵母を広く発酵生産の現場において応用するためのアイデアを検討する。
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研究成果の概要 |
本研究では、梨の成熟果および幼果をそれぞれ破砕して得られた抽出液を用いて出芽酵母の長寿化効果およびアルコール産生を評価した。梨幼果成分の添加により、出芽酵母の長寿化効果、およびアルコール産生量の増加が認められた。本活性は梨成熟果には認められず、梨幼果に特異な活性であることが認められた。データベースをもとに探索した梨幼果構成化合物を使用し、寿命延伸効果および遺伝子発現レベルについて解析を行った結果、出芽酵母の経時寿命延伸効果は梨幼果成分に含まれる methyl trans-p-coumarate の活性が大きく関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、天然由来成分が発揮する酵母の寿命延伸効果のメカニズムを解明することを目的として、梨幼果に含まれる寿命延伸成分の作用機序の解明、および長寿酵母によるアルコール発酵生産について出芽酵母をモデルとして評価を試みた。梨幼果成分の添加によって出芽酵母の顕著な長寿化効果が認められ、梨幼果添加による長寿化細胞ではアルコール産生量の増加が認められた。また、本活性は梨成熟果には認められず、梨幼果に特異的な活性であることが認められた。本研究により明らかにされた天然由来成分による寿命延伸ならびに発酵生産能向上は、老化研究の裾野を広げる重要な基礎的知見となり、幅広い研究分野へと波及することが期待できる。
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