研究課題/領域番号 |
19K05803
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38020:応用微生物学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
若山 守 立命館大学, 生命科学部, 教授 (70240455)
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研究分担者 |
日び 隆雄 福井県立大学, 生物資源学部, 教授 (00285181)
武田 陽一 立命館大学, 生命科学部, 教授 (20423973)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | alpha-1,3-グルカン / alpha-1,3-glucanase / 生分解性樹脂 / X-線結晶構造解析 / 機能性 / カルボキシメチル化 / α-1,3-グルカン / α-1,3-グルカナーゼ / 再資源化 |
研究開始時の研究の概要 |
α-1,3-グルカンのポリマーとしての利用法の開発やその分解酵素であるα-1,3-グルカナーゼの構造と機能ならびにその利用法に関する研究は大変遅れている。本研究では、α-1,3-グルカンを他の生分解性ポリマーと組合わせることで新規の機能を有する生分解性複合樹脂の開発を行うとともに、開発した樹脂の再資源化を環境にやさしく効率よくおこなうための酵素α-1,3-グルカナーゼの高機能化をセットで行うことを目的とする。
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研究成果の概要 |
和文:α-1,3-グルカンはグルコースがα-1,3-結合をした多糖で、口腔内の虫歯菌の棲家あるいはカビやキノコの細胞壁に存在する多糖である。身近に存在している割にはこれまであまり研究されてこなかった多糖であるが、近年注目されはじめ、徐々に研究報告が増えて来ている。我々は、虫歯菌の酵素をもちいてα-1,3-グルカンの効率的合成法を確立するとともにα-1,3-グルカンを分解する酵素の立体構造を世界に先駆けて解明した。本研究では、α-1,3-グルカンを部分的にカルボキシメチル修飾した機能性生分解性ポリマーの合成とその特性評価を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
持続可能な社会の構築を目指して様々な取り組みが行われている。我々の周りは石油を原料とする難分解性プラスティックで満ち溢れ、それが生態系の維持を脅かしていることから、これらの石油由来のプラスティックを使用しない取り組みが進みつつある。一方で生分解性プラスティックの需要は高まっており、本研究対象であるalpha-1,3-グルカンも微生物酵素によって分解可能なポリマーであり、そのカルボキシメチル誘導体も酵素分解、微生物分解が可能な環境にやさしい素材としての利用が期待できる。特に、その分解に関わる酵素の研究について、その立体構造を世界に先駆けて解明したことは本研究成果の重要な成果である。
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