研究課題/領域番号 |
19K05809
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38030:応用生物化学関連
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
島田 貴士 千葉大学, 大学院園芸学研究院, 助教 (10713828)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | シロイヌナズナ / オイルボディ / HISE1 / HMGR / ステロール / HMG-CoA reductase / PSAT1 / HIGH STEROL ESTER 1 / HMG-CoAレダクターゼ / 脂質 / SEボディ / HMG CoAリダクターゼ |
研究開始時の研究の概要 |
ステロールは生物にとって重要な脂質である.近年,植物に含まれるステロール(植物ステロール)は,摂取による健康増進効果が期待されており,増産技術の開発が求められている.よって,植物ステロール代謝の制御機構や制御因子の解明が急務である.申請者が発見したシロイヌナズナ変異体hise1(high sterol ester 1)の葉細胞では,ステロールエステルを主成分とするSterol Ester body(SEボディ)が増加する.申請者は,HiSE1が植物ステロール合成制御の鍵因子であることを示した.HiSE1の分子機構とSEボディ形成機構を解明し,植物ステロール増産のための新しい方法論を確立する.
|
研究成果の概要 |
ステロールは植物にとって必須の脂質である。しかし、ステロール量を制御する分子機構はこれまでほとんど明らかになっていない。本研究では、ステロール合成の新規制御因子であるHISE1タンパク質に着目し、モデル植物であるシロイヌナズナを用いた解析を行った。HISE1の欠損により起こるステロール合成の異常により、植物は様々な生育異常を引き起こすことが明らかになった。HISE1はステロール合成の律速酵素であるHMGRのタンパク質量を負に制御することも示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、ステロール合成の制御因子であるHISE1の分子メカニズムの一端を解明することに成功した。本研究の成果は、これまでは注目されていなかった植物におけるステロール代謝制御の重要性を示すことにつながったと考えている。本研究を発展させることにより、植物脂質の増産や、脂質成分の改良といった応用分野への展開が期待できる。
|