研究課題/領域番号 |
19K05827
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38030:応用生物化学関連
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
古賀 雄一 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (30379119)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 可溶性改変 / binding scaffold / 熱安定性 / Binding scaffold / 人工抗体 / ファージディスプレイ / 可溶性発現 / Binfing scaffold / scaffold protein / thermalstability / phage display / antibody |
研究開始時の研究の概要 |
人工抗体分子として活用できるscaffoldタンパク質の開発を行う。Scaffold タンパク質とは、分子全体構造を構成する分子骨格と改変可能な標的結合領域からなり、結合領域をタンパク質工学的に改変することによって、任意の標的に特異的に結合する分子を得るためのプラットフォームである。本研究では、超好熱菌由来酵素で、極めて高い安定性と、金属イオン配位による構造変化が予測できる、免疫グロブリン型タンパク質ドメインを材料として、高安定性、低分子、高生産性、高改変性等の第三世代抗体医薬品として求められる特性を持った新規のタンパク質scaffoldを開発する
|
研究成果の概要 |
超好熱菌由来プロテアーゼの一部であるSD1の可溶性を向上させるために、複数の構造予測プログラム(foldx とTango)を使った合理的設計によって SD1変異体を工学的に設計した。設計された変異体を大腸菌で発現させたところ。SD1表面残基の変異(Y15K, W18R, S106R)により、可溶性発現が改善された。さらに、計算により同定された凝集の原因になりやすい領域(APR)に変異(S26K, Q91P)を導入すると、可溶性発現が向上した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超好熱菌由来プロテアーゼの一部であるSD1は、抗体の基質結合ドメインと類似の構造をとっており、標的に対して特異的に結合する分子(binding scaffold)としての開発が期待されるが、タンパク質の可溶性に問題があった。本研究で可溶性の向上したSD1が得られたことから、SD1のbinding scaffoldとしての課題を解決したものである。
|