研究課題/領域番号 |
19K05885
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 新潟工科大学 |
研究代表者 |
久保田 真敏 新潟工科大学, 工学部, 准教授 (00595879)
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研究分担者 |
櫻井 美仁 新潟薬科大学, 応用生命科学部, 助手 (20811491)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 米胚乳タンパク質 / 米糠タンパク質 / 抗肥満作用 / デンプン分解米胚乳タンパク質 / 糞中脂質排泄促進作用 / 食事誘導性肥満モデルマウス |
研究開始時の研究の概要 |
米は3番目に重要なタンパク質供給源であるが、米タンパク質の機能性に関する報告は非常に限られてきた。そこで本研究では米タンパク質の機能性、特に肥満に与える影響について明らかにすることを目的とする。本研究では米タンパク質を用いた高脂肪高ショ糖飼料を調製し、体重増加および脂肪重量に与える影響について評価を行い、抗肥満作用に対する米タンパク質の有効性を明らかにする。さらに作用メカニズムを解明するために、脂質の消化吸収、脂肪の燃焼系に与える影響についても検討する。またその有効成分についても明らかにするためにアミノ酸に注目し、米タンパク質と同等のアミノ酸組成を持つアミノ酸混合物を用いた検討も行う。
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研究成果の概要 |
本研究では,これまであまり注目されてこなかった米のタンパク質を対象とし,米タンパク質の高付加価値化に繋がる新規機能性,特に肥満に与える影響を明らかにすることを目的とした。食事誘導性肥満モデルマウスにデンプン分解米胚乳タンパク質(SD-REP),米糠タンパク質(RBP)を10ないし12週間給与させる試験を行った。その結果,SD-REPおよびRBPが抗肥満作用を有していることが示され,RBPの抗肥満作用はそのアミノ酸組成ならびにペプチドに由来することが示された。またRBPの作用メカニズムは,糞中への脂質排泄促進を介したものである可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で使用したSD-REPは食品素材として市販されているものであるため,本研究の成果により抗肥満成分を有する新たな食品素材として利用を後押しすることが期待される。またRBPは脱脂米糠の主成分の1つであり,その活用法が問題となっていた。本研究の成果によりSD-REPと同様に抗肥満成分を有する食品素材として活用されることが期待される。特にRBPはその有効成分がアミノ酸組成と消化・吸収過程で生成するペプチドである可能性が示され,RBP加水分解物を利用した解析を進めることで,より抗肥満活性が強い画分のみを濃縮することが可能となり,より低用量で抗肥満作用を呈するサプリメントなどへの応用も期待される。
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