研究課題/領域番号 |
19K05908
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
加藤 英介 北海道大学, 農学研究院, 准教授 (40466446)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 苦味受容体 / 苦味化合物 / 脂肪細胞 / 肝細胞 / 苦味成分 / 食品成分 / 必須アミノ酸 / ポリフェノール |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では体内組織に発現する苦味受容体のうち、特に食品由来の苦味成分(必須アミノ酸類やポリフェノール類)を認識するものの役割を明らかとする。まずマウス苦味受容体(mTas2R)の認識する苦味成分と、マウス体内組織のmTas2R発現分布を解析する。次に食品中の苦味成分によって各組織細胞がどのような影響を受けるか、特に栄養素の代謝系に着目して解析する。最終的にはモデルマウスを用いてin vivoでの役割を解析する。
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研究成果の概要 |
苦味受容体は口腔以外の様々な組織でも機能している。本研究では、脂肪組織や筋肉、肝臓にも苦味受容体遺伝子が発現することを示した。また白色脂肪組織や各種のモデル細胞株の苦味受容体遺伝子発現が、外部刺激に応答して変動することを示し、これら組織や細胞株において苦味受容体が機能している可能性を示唆した。さらに、モデル細胞を用いた実験から脂肪細胞における苦味受容体の機能が細胞分化に関わることを示し、肝細胞における苦味受容体機能を推定するための基礎データを得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食品の機能は、食品成分と体の相互作用から生じるが、その詳細は不明であることが多い。味覚受容体は食品成分の標的となる生体分子であるが、口の中以外での機能はあまり分かっていない。口腔外組織における苦味受容体の機能を解析することで、食品の機能の一端を分子レベルで詳細に明らかにすることが期待できる。本研究で得た成果は、今後の苦味受容体研究の基礎として有用であり、食品の機能性を利用した健康維持を前進させる基礎となると期待できる。
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