研究課題/領域番号 |
19K05992
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39020:作物生産科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
春日 重光 信州大学, 学術研究院農学系, 教授 (50345758)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ライムギ / 越冬性 / 緑肥 / 青汁原料 / 品種登録 / 青汁 / 極早生 / 耐寒性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、低コスト・省力型で、準高冷地~高冷地の中山間地域に適した自給飼料として、極早生ライムギ系統「SUR-10」に着目し、飼料、緑肥および食品原料として多用途栽培・利用体系の構築を目的とする。この取り組みによって、自給飼料生産と作物の生産基盤である土壌改良および冬期間の作付けによるCO2削減と環境変動の緩和に寄与すると共に、‘ライムギ若葉青汁’など新たな食品加工原料の開発に繋げていきたい。
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研究成果の概要 |
極早生ライムギ系統「SUR-10」の耐寒性(越冬性)の解明については、圃場試験を中心に実施し、極早生ライムギ系統「SUR-10」の耐寒性(越冬性)および収量性について明らかになった。緑肥利用における極早生ライムギ系統「SUR-10」の分解特性の解明では、緑肥としては比較的早く分解されると考えられた。ライムギ若葉青汁の食品加工原料 としての特性評価では、比較品種として既に商品化されているオオムギ若葉の原料となる「ミノリムギ」に比べ、アスパラギン酸は低い値を示したが、グルタミン酸、グルタミン、ビタミンA、β-カロテンおよびビタミンEは高い値を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で育成された極早生ライムギ「SUR10」は、わが国初の育成品種で、越冬性に優れ、極早生、多収、耐倒伏性ともに実用レベルにあり、飼料、緑肥、食品(青汁原料)として、中山間地において多用途利用が可能であることが明らかとなった。この極早生ライムギを用いた飼料、緑肥さらに食品原料の多用途利用を想定した本研究は、わが国の中山間地域の農業において、地球温暖化など環境に配慮した低コスト、省力生産の新たな方策の可能性を探る課題と位置づけられる。
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