研究課題/領域番号 |
19K06007
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39020:作物生産科学関連
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
大門 弘幸 龍谷大学, 農学部, 教授 (50236783)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | エダマメ / 環境調和型農業 / 根粒菌 / 水田転換畑 / 早期栽培 / 断根処理 / 窒素固定 / 着莢 / 受光態勢 / サイトカイニン / 湿害 / 水田高度利用 / 転換畑 / 有機農業 / 連作 |
研究開始時の研究の概要 |
エダマメについて,2月播種による「早期栽培」と5月播種による「慣行栽培」の連続栽培における安定生産技術開発のための基盤知見を得る.すなわち,1)水田転換畑の経年的な地力補完の手法として収穫残渣を有機物として利用した際の肥料代替効果の量的評価,2)2月播種と5月播種の連作圃場での非共生土壌細菌の根粒への共感染の実態把握,3)根粒菌の特性解析に基づく有用根粒菌の接種手法の開発,4)着蕾前の断根処理による新根の誘導と根端数増加によるサイトカイニンを介した着莢数増加の可能性について,それぞれ検証する.
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研究成果の概要 |
水田転換畑におけるエダマメの安定生産技術の開発を目的に,着莢数制御に関する知見を得るために4年間の研究を遂行した.2月播種の早期栽培において適切な栽植密度を検討し,1株莢数,1株莢重,分枝着莢節数,着莢節当たりの莢数が疎植で高く,枝付き収穫では分枝による莢数の確保が重要であることを示した.6月播種普通期栽培において,開花期前に行った断根処理により莢数の増加が認められた.ゆで豆のショ糖含有率は,断根処理区でやや高い傾向を示した.断根によりサイトカイニン合成が高まることを仮説したが,今後の解析を待つこととなった.県内転換畑圃場約60カ所からダイズ根粒菌を単離しその特性を評価した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水田農業の高度化の一方策として,エダマメの 2月播種による早期栽培と6月播種による普通期栽培における安定生産技術開発のために研究を遂行した.エダマメは「枝付」または「脱莢」として販売されるが,その販売形態による適切な栽植密度を明らかにすることができた.さらに,開花前の断根により莢数が増加する可能性が示され,これを生産者が導入し得る技術とするためにサブソイラーを用いた手法を検証した.また,滋賀県内の水田転換畑における根粒菌の多様性とその特性を明らかにした点は,将来的に地域の優良な菌株を活用した環境調和型のエダマメ生産および転換畑における付加価値をつけたマメ科作物の導入にも資することができよう.
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