研究課題/領域番号 |
19K06030
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39030:園芸科学関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
馬 剛 静岡大学, 農学部, 助教 (20767412)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ノビレチン / フラボノイド / フラボン / PMF / カンキツ / OMT |
研究開始時の研究の概要 |
ノビレチンはポリメトキシフラボノイドの一種であり、シークヮーサーやポンカンなどカンキツのごく一部の品種に含まれる。本研究課題では、ノビレチンを多く蓄積する ‘太田ポンカン’とほとんど蓄積しない‘宮川早生’の果皮を用いてマイクロアレイ解析を行うことにより、ノビレチン生合成を調節する転写因子を単離する。単離した転写因子をアグロインフィルトレーション法を用いてカンキツ果実またはカルスに導入し、機能解析を行う。本研究では、カンキツ果実におけるノビレチン生合成に関わる遺伝子の発現調節機構の解明を目的とする。
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研究成果の概要 |
ノビレチンはポリメトキシフラボノイドの一種であり,カンキツ果実のごく一部の品種に多く含まれる。本研究では,ノビレチンを多く蓄積するカンキツ果実とほとんど蓄積しない果実を用いて,マイクロアレイ解析を行うことにより,ノビレチン生合成遺伝子および関連する転写因子を単離し,機能解析を行った。その結果,CitOMT1はタンゲレチンからノビレチンへの生合成に関与し,CitOMT2はシネンセチンからノビレチンへの生合成に関与することが明らかにした。さらに,7個の転写因子の発現パターンは,品種間におけるノビレチン含量の違いとよく一致しており,ノビレチン生合成の調節に関与する可能性があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では,ノビレチンに着目して研究を行った。ノビレチンは,アルツハイマー病の予防,発がん抑制などの効能が期待される機能性成分である。本研究では,カンキツ果実におけるノビレチン生合成経路および生合成の調節機構を分子レベルから解明することにより,機能性成分のノビレチンを豊富に含むカンキツ果実の栽培技術および新品種の育成に繋がる。
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