研究課題/領域番号 |
19K06077
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39050:昆虫科学関連
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
鎌倉 昌樹 富山県立大学, 工学部, 講師 (60363876)
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研究分担者 |
齋藤 裕 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (60721496)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ミツバチ / 寿命 / 幼若ホルモン / 受容体 / エピジェネティック / 制御機構 / DNAメチル化 / クロマチン修飾 |
研究開始時の研究の概要 |
女王蜂は働き蜂の20倍以上の寿命を持つが、1日に2000個の卵を産むことから、高い生産性や活動能を維持したまま寿命が長いという特徴をもっており、「健康で長生きする」という人類の目標を象徴した生物種と言える。しかし、これまでにミツバチが寿命を制御する仕組みは明らかになっていない。そこで本研究では、女王蜂におけるクロマチン修飾、エネルギー代謝関連因子を含めた寿命制御因子の遺伝子発現調節、長寿命化との関係を明らかにし、ミツバチの寿命におけるエピジェネティック制御機構の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
ミツバチのRNA-seq解析、さらにGO解析を実施した結果、働き蜂に比べ女王蜂では、エネルギー代謝関連遺伝子群の発現抑制やβ酸化関連遺伝子の発現増加が、遺伝子発現変動の主なものであり、免疫関連因子の発現変化などは見られなかった。総合的な評価から、女王蜂は働き蜂に比べ効率よくATP生産を行い、無駄にエネルギーを消耗することなく寿命を延長させている可能性が示唆された。さらに、これまでに未同定であった幼若ホルモンの受容体であるMethoprene tolerant(Met)の同定を試み、Metとco-factorであるSteroid receptor co-activatorの同定に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、養蜂における女王蜂管理技術の向上に活用できる。また、ミツバチのMetの同定は今後の新たな農薬開発に応用できる。
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