研究課題/領域番号 |
19K06080
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39050:昆虫科学関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
西出 雄大 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 主任研究員 (50558096)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 共生 / 抗菌性タンパク質 / 液性免疫 / Defensin / 昆虫免疫 / 共生細菌 / RNAi / Lysozyme / multicopper oxidase / laccase / 共生細菌数 / 共生細菌伝達 |
研究開始時の研究の概要 |
昆虫には共生細菌の助けなしでは生育できないものが数多く存在する。しかし、昆虫自身は共生細菌以外の細菌などを自身の免疫系を用いて排除している。では、昆虫は何を使って、細菌の何を見分けているのだろうか?また、たとえ共生細菌であったとしてもその数が増えすぎれば昆虫にとって害になるであろうし、逆に少なすぎれば共生細菌の恩恵は少なくなってしまう。この共生細菌のコントロールはどのように行われているのだろうか?さらに、共生細菌側が宿主昆虫のコントロールを行っている可能性もある。本課題で行われる研究は、これらの謎のいったんを解明することを目的とする一連の研究を計画し実行するものである。
|
研究成果の概要 |
チャバネアオカメムシの共生細菌と免疫の関係を調べた。チャバネアオカメムシは共生細菌を入れ替えることができるので、入れ替えた際の抗菌性タンパク質の発現を見た。その結果、さまざまな抗菌性タンパク質の発現が変化することが分かり、さらに発現が大きく上昇した抗菌性タンパク質をRNAiすると、共生細菌の数が増えたことから、共生細菌の数のコントロールに抗菌性タンパク質が関与していることが示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くの昆虫は共生細菌無しでは生きることができない一方で、昆虫は自身が有している免疫機構によって、体内に侵入した病原細菌等の異物を排除している。なぜ共生細菌は排除されないのか?ヒトも腸内に細菌を持ち、ある種の細菌は排除しある種の細菌は排除しない。カメムシを用いた本研究では、この疑問を少し解明することが出来た。
|