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ミヤコタナゴの産卵機構の解明と人工産卵基質の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K06093
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分39060:生物資源保全学関連
研究機関東海大学

研究代表者

秋山 信彦  東海大学, 海洋学部, 教授 (20256192)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードミヤコタナゴ / 人工産卵基質 / 繁殖機構 / 生息域外保全 / 産卵行動 / 繁殖生態 / タナゴ人工産卵基質 / 繁殖メカニズム / 再生産行動
研究開始時の研究の概要

タナゴ類は生きている二枚貝類の出水管から鰓の鰓葉腔もしくは鰓上腔に雌が産卵管を挿入して産卵し,雄が入水管から精子を吸い込ませ受精.そのために繁殖には二枚貝が不可欠であるが長期飼育は困難である.一方で二枚貝を使わず人工媒精する場合には,親を人為的に選択してしまう.そこで,本研究では,人工媒精ではなく,二枚貝を用いず自然産卵させるために人工産卵基質を開発し繁殖させる方法を検討する.そのために,現在東海大学で継代飼育中の国の種指定天然記念物であるミヤコタナゴを用いて二枚貝への産卵機構を明らかにし,その知見から安定して産卵する人工産卵基質の開発と,その後の育成システムを開発する.

研究成果の概要

ミヤコタナゴは生きた二枚貝の鰓に卵を産み付ける繁殖生態を持っている.そのために生息域外で保全するために二枚貝を必要とするが,二枚貝の飼育は極めて困難で,長期飼育や繁殖できない.そのために自然界から二枚貝を採集する必要があるが,二枚貝も自然界で数を減らしている.そこで,二枚貝を使わず人工的な産卵基質を作成し,そこに産卵させることで,ミヤコタナゴも繁殖し,二枚貝も数を減らさなくてすむ.今回の研究で産卵させることができた産卵基質は,出入水角度を調整することで雄も放精し,産卵基質内で受精させることに成功した.さらにそれらの卵から孵化した仔魚を育成容器に収容することで稚魚に育てることにも成功した.

研究成果の学術的意義や社会的意義

絶滅危惧種は自然環境の著しい変化で何時絶滅してもおかしくない状況となっている.本研究では,生息域外で系統を保存するための研究の一環で,特異的な繁殖生態をもつタナゴ類を保全するための研究である.タナゴ類は二枚貝の鰓に産卵する特異的な繁殖生態を持っているが,二枚貝も自然界で数を減らしている.そこで,二枚貝を使わずタナゴ類を繁殖させるための人工的な産卵基質を作り,産卵させることで自然界の二枚貝に採集圧を欠けなくて済む.本研究ではミヤコタナゴを用いているが,研究成果を応用することでタナゴ類全体の生息域外保全に役立てることが可能である.

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ミヤコタナゴの二枚貝鰓葉腔への産卵機構2022

    • 著者名/発表者名
      犬木義文・白石悠・飯嶋香純・秋山信彦
    • 雑誌名

      水産増殖

      巻: 70

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] ミヤコタナゴの人工産卵基質の開発2021

    • 著者名/発表者名
      飯島香純・秋山信彦
    • 学会等名
      日本水産学会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [図書] 水族育成学入門 第18章稀少魚の保全及び育成事例 ミヤコタナゴ2020

    • 著者名/発表者名
      秋山信彦
    • 総ページ数
      318
    • 出版者
      成山堂書店
    • ISBN
      9784425831210
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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