研究課題/領域番号 |
19K06106
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39070:ランドスケープ科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
寺田 徹 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (00619934)
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研究分担者 |
土屋 一彬 国立研究開発法人国立環境研究所, 社会システム領域, 主任研究員 (40615639)
飯田 晶子 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 主幹研究員 (90700930)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | アーバンフォレストリー / アーバンフォレスト / 都市林 / 都市近郊林 / 生態系サービス / 庭木 / 里山 / i-Tree / 緑地計画 / 街路樹 / 屋敷林 / ランドスケープ / 公園緑地 / 樹林地 / 都市農地 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は日本では未発達の「アーバンフォレストリー(以下、UF)」概念に注目した都市緑地の評価を日本で初めて行い、成果を国際発信することを目的とする。具体的には、首都東京(特別区)を対象に、リモセン画像による樹冠面積の把握、各種データの統合などにより、都市の緑地を一体的に捉えた上で、社会・生態の両側面から、UFを発展させるにあたっての課題を整理する。
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研究成果の概要 |
日本のアーバンフォレストを議論するにあたり研究蓄積が不十分と考えられる民有の樹林地・樹林に注目し、以下の3点から研究を行った。第1に、適切な維持管理が求められる里山(旧薪炭林)について、間伐等が適切に行われた場合のバイオマス生産量を推定し、その非常用熱源としての利用可能性を考察した。第2に、戸建住宅地の庭木に注目し、開発年代の違いに応じた樹種、樹冠面積、樹高等の違いを明らかにし、年代ごとの植栽の特徴について考察した。第3に、戸建住宅団地に植栽された樹木が発揮する生態系サービスをi-Treeによって定量化し、その値を住民に提示した際の樹木認識の変化を明らかにし、住民属性ごとの特徴を考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
都市近郊里山や住宅地の庭木といった民有の樹林地・樹木は、とくに郊外部においては市域に占める緑地の割合としても大きく、社会的・生態的に重要であるにも関わらず、その価値は十分に評価されておらず、保全・維持管理に関わる公的支援は不十分である。本研究ではバイオマスエネルギーや各種生態系サービスの点から民有の樹林地・樹木の価値を定量化し、その社会的な意義を考察した。このことは今後の民有樹林地・樹木の保全に向けた知見として重要であり、日本においてアーバンフォレスト研究を推進する場合にも、研究蓄積が不十分であった民有地に関わる知見を提供する点で有意義である。
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