研究課題
基盤研究(C)
鉄道法面や道路法面、河川法面などの除草作業で排出される大量の雑草残渣は、多くが焼却ゴミとして処分されている。研究代表者はこれまで、農業残渣として大量に廃棄される果樹剪定枝を材料とした雑草抑制資材の開発を行ってきた。本研究では、この技術を応用し、法面の雑草残渣を材料とした雑草抑制資材の開発を目指す。しかしながら、草刈りによって得られる雑草残渣の利用には、複数の植物種が不定量、混在することが問題となる。そこで本研究では、複数の植物種が混在した雑草残渣を材料とした資材を作成し、雑草抑制効果を評価する一方で、材料として適した雑草が優占する植生を誘導する管理方法を構築する。
雑草防除資材の原料確保と効果的な緑化管理の観点から、緑地管理によって排出される植物残渣の利用について検討した。様々な植物残渣とその原料化方法を検討した結果、公園の剪定枝や路肩の雑草残渣が雑草抑制資材の原料として有効であることが明らかとなった。また、原料として有効な植物種として、害虫発生源となるリスクが少ないタデ科の多年草のイタドリを有望視した。一方で、イタドリは難防除雑草ともいわれている。そのため、雑草刈りとイタドリの生育との関係を明らかにし、イタドリ群落の保全と防除を両立する効果的な雑草刈り方法を提案した。
鉄道や法面、公園等の緑地管理では、雑草や剪定枝など大量の植物残渣の排出が問題となる。大量に排出されるこれらの植物残渣を雑草抑制資材とすることで、残渣を有効活用できるだけでなく、「草で草を管理する」地域循環型の雑草管理が実現する。
すべて 2022 2021 2020 2019
すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 9件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 2件)
Environment Control in Biology
巻: 60 号: 1 ページ: 79-83
10.2525/ecb.60.79
130008158762
日本緑化工学会誌
巻: 46 ページ: 111-114
巻: 46 ページ: 115-118
巻: 46 ページ: 119-123
J. Resour. Ecol.
巻: 12 号: 6 ページ: 869-875
10.5814/j.issn.1674-764x.2021.06.014
巻: 12 号: 2 ページ: 259-264
10.5814/j.issn.1674-764x.2021.02.011
巻: 46 号: 1 ページ: 83-86
10.7211/jjsrt.46.83
130007961224
Journal of Ecological Engineering
巻: 21 号: 1 ページ: 8-13
10.12911/22998993/113627
日本有機農業学会誌
巻: 11 ページ: 32-37
130007777026