研究課題/領域番号 |
19K06114
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39070:ランドスケープ科学関連
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
鈴木 貢次郎 東京農業大学, 地域環境科学部, 教授 (80256643)
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研究分担者 |
金澤 弓子 東京農業大学, 地域環境科学部, 准教授 (50572517)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 造園 / 巨木 / 樹木医 / 地形 / シイノキ / 土壌の物理性 / 土壌の化学性 / 災害 / 都市 / 樹木 / 土壌 / 在来種 / 里山 / 物理性 / 化学性 |
研究開始時の研究の概要 |
戦後の高度経済成長以降,多くの造園関係者によって快適な生活空間づくりのために都市の緑地を保全し,創出してきた。将来も緑地を守っていくためには,第一に緑地の基盤である植物を保全することが私達に託された使命である。本研究では,研究代表者が進めてきた2つの報告,①放棄二次林下を管理再開した後の樹木の生長と生態的特徴(Nakajima et al. 2017),②東京都及びその西部に生育する巨木の種と形態,生育場所(Xu etal. 2018) を基に,都市における樹木の保護と管理を行うための基礎知見を集積する。特に樹木の生育に及ぼす土壌条件(物理性や化学性)について,現地調査と実験によって究明する。
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研究成果の概要 |
本研究では,都市と郊外の緑地(特に針広混交林)間の土壌環境の違いを想定しながら,植物の生育に及ぼす土壌要因(物理性や地形)を究明した。かつて薪炭林として国内で多く利用され,関東以西に多く分布するシイノキ(スダジイとツブラジイ,及びそれらの雑種)を研究対象種とした。シイノキの生育する地形の特徴を調べる現地調査や,生育に及ぼす地下部の滞水条件の影響に関する実験を行った。その結果,東京都及びその西部の山地や丘陵,台地にみられるシイノキの分布の特徴や,全国(特に関東以西)にみられるシイノキの巨木の生育地の地形の特徴,さらにシイノキの生育に及ぼす滞水条件の影響について明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
都市をはじめとして,それぞれの地域で緑地を守ることは,大きな社会的課題である。緑地を構成する主要素材は,土と植物である。環境要因としての都市における土壌条件は極めて劣悪であり,未解明な問題が多い。都市の土壌に特有の物理性や化学性,生物性の違いとも大きく関連する地形等についても不明な点が多い。本研究の成果として得たシイノキが生育する地形の特徴や,土壌の物理性(特に気相率が下がる地下部の滞水耐性)に対する特徴は,都市で樹木を保全するため,また都市公園や街路樹などでの植栽管理,都市の生物多様性の向上のための基礎的知見となる。
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