研究課題/領域番号 |
19K06130
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
長田 典之 名城大学, 農学部, 准教授 (80400307)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | フェノロジー / 温暖化 / 森林樹木 / 常緑広葉樹 / 落葉広葉樹 / 被食 / 常緑樹 / 落葉樹 / 生産性 |
研究開始時の研究の概要 |
暖温帯林に共存する落葉広葉樹と常緑広葉樹を対象として、葉のフェノロジー(開芽時期、展葉完了時期、葉の成熟時期、落葉時期)および植食動物による葉の被食率、葉の機能形質の季節変化を詳細に記録することによって葉のフェノロジーと被食率、生産性の関係を明らかにする。この結果に基づいて、共存する樹種の葉の成熟時期や落葉時期の違いが葉の生産性に与える影響を定量的に評価し、葉のフェノロジーの種間差の生理生態学意義を明らかにするとともに、温暖化が共存する樹種に及ぼす影響を予測する。
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研究成果の概要 |
温帯地域では樹木の展葉フェノロジーは個体の生産性に直結するため、展葉フェノロジーの種間差を明らかにすることは重要である。本研究ではこれまで数多く行われてきた開芽時期だけでなく、葉の形質の季節変化パターンを通じた葉の成熟時期の種間差にも着目した。愛知 県豊田市の暖温帯二次林の林床に共存する常緑広葉樹 と落葉広葉樹の展葉フェノロジーを経時的に調べるとともに、定期的に葉を刈り取って葉の形質を調べることで、常緑樹と落葉樹の展葉過程を比較した。 この結果、開芽時期や葉の形質の季節変化には明瞭なパターンが存在しており、葉の被食されやすさの季節変化と対応していることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、温暖化によって温帯地域の森林樹木の生育期間が長くなってきている。このような温暖化に樹木がどのように応答するのかを明らかにすることは、今後の森林生態系の変化を予測する上で重要である。本研究では、春に樹木の葉が開き、徐々に発達して成熟していく過程およびその期間に受ける葉の被食パターンについて、愛知県豊田市の暖温帯二次林に共存する多数の樹種を比較した。この結果から、春における展葉時の生産性や葉の被食されやすさについて常緑広葉樹と落葉広葉樹で明確に異なることが明らかになった。
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