研究課題/領域番号 |
19K06156
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
高梨 聡 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (90423011)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 炭素動態 / パルスラベリング / 樹液流 / 光合成 / 炭素貯留 / 肥大成長 / 気象環境 / 呼吸 / 葉面積 |
研究開始時の研究の概要 |
森林の炭素循環過程は様々な気候帯で調べられて来ているものの、土地利用改変や撹乱からの回復過程については、メカニズムに基づいた定量的な理解が進んでいるとは言い難い。本研究では、森林における炭素循環過程のうち、未解明の部分の多い樹木内部の炭素・水動態について明らかにするとともに、どのように樹木が拡大成長・回復するのかメカニズムに基づく定量的解明を目指す。そのために、レーザー分光二酸化炭素安定同位体分析計を用いてパルスラベリングを行い、様々な樹木・環境変動下における詳細な樹体内炭素動態(移動速度・滞留時間)および水動態を明らかにする。
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研究成果の概要 |
樹木の成長・衰退過程と樹木内部の炭素・水動態との関係を明らかにするために、様々な環境条件下における、いくつかの樹木について13CO2パルスラベリング実験を行い、樹体内炭素輸送速度の季節変化および環境応答特性等を明らかにした。 13CO2パルスラベリング実験により、炭素輸送速度はおおむね針葉樹で遅く、広葉樹で速いという結果が得られ、研究事例の少ない萌芽更新時の炭素輸送・貯留特性が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
13CO2パルスラベリング実験により、炭素輸送速度はおおむね針葉樹で遅く、広葉樹で速いという結果が得られる一方で、樹木の成長段階や季節・環境条件により、様々なパターンの炭素輸送・貯留特性があることが明らかとなった。本研究により得られた炭素輸送特性を樹木成長モデルに組み込むことによって、森林炭素動態モデルの精緻化に寄与できると考えられる。
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