研究課題/領域番号 |
19K06214
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40030:水圏生産科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立科学博物館 |
研究代表者 |
中江 雅典 独立行政法人国立科学博物館, 動物研究部, 研究主幹 (30462807)
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研究分担者 |
長谷川 功 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産資源研究所(札幌), 主任研究員 (00603325)
佐々木 邦夫 高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 教授 (10215717)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | サケ科 / 飼育 / 行動実験 / 回避行動 / 成長 / 養殖 / 感丘 / サクラマス / 側線 / 野生魚 / 継代飼育魚 / 側線系 |
研究開始時の研究の概要 |
研究代表者らの近年の研究により,何世代も人の手で飼育されたサケ科サクラマスの継代飼育魚において,側線系(水流や振動を感知する感覚器)の受容器(感丘)数が,野生魚に比べて約10%減少していることが明らかになっている. そこで,「側線系の受容器数が減少した継代飼育魚は,生存や成長で不利になるのか否か」の検証を,エンクロージャー(縦×横×高さが各1mのいけす)を用いた同一環境下での野外操作実験や水槽での行動観察実験を通じて行う.研究結果の公表により,養殖・放流事業や進化生物学分野等への基礎データの提供を行うことを目的としている.
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研究成果の概要 |
何世代にも渡って飼育されたサクラマス(継代飼育魚)では,水流等を感知する側線系の受容器数が野生のサクラマス(野生魚)よりも少なくなっていた.その継代飼育魚が自然環境下での生存に不利になるか検証した.その結果,暗闇での落下障害物に対する回避行動が変化し,回避成績も悪化していることを解明した.また,自然環境下での成長率も野生魚よりも低かった.ただし,側線系の受容器数との関連性はあまりなく,それ以外の要素の影響が強いことが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
養殖等により何世代にも渡って飼育された魚では,自然環境下での生存率等が野生魚よりも低いことが知られていた.その原因のひとつとして側線系の受容器数の減少が挙げられると考えて検証したが,成長率や暗闇での落下障害物に対する回避の成績が悪化しているものの,側線系の受容器数以外の要素の影響が強いことが示唆された.今後も多様な視点での検証が必要であるが,本データは養殖や希少魚の生息域外保全での飼育の際に役立つ知見となる
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