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カレニア・ミキモトイ殺藻ウイルスと宿主の間にある共存と対立の動的平衡の検証

研究課題

研究課題/領域番号 19K06219
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分40030:水圏生産科学関連
研究機関国立研究開発法人水産研究・教育機構

研究代表者

中山 奈津子  国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産技術研究所(廿日市), 主任研究員 (20612675)

研究分担者 浜口 昌巳  国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産技術研究所(廿日市), 主幹研究員 (60371960)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードカレニア・ミキモトイ / KmV / RNAウイルス / カレニア / 感染プロセス / Karenia mikimotoi
研究開始時の研究の概要

有害藻類カレニア・ミキモトイ(Karenia mikimotoi;以下カレニア)が引き起こす赤潮について、カレニアに特異的に感染するウイルスなど天敵微生物を活用した防除技術開発への発展を目指している。本課題では,カレニアウイルスの高感度定量PCRを開発し,環境中のKmVとカレニアの分布や動態を明らかにするとともに,RNAseq による発現解析,アポトーシスやメチレーション解析によるウイルス感染時のカレニアの応答を明らかにする。環境動態と相互作用等生理生態学的な知見を統合し,赤潮衰退期におけるウイルスの影響を明らかにすることを試みる。

研究成果の概要

有害藻類カレニア・ミキモトイに感染するウイルス(KmV)について,分離した3株のKmVは,感染型や宿主への感染時間が異なることが明らかになった。KmVの分子解析に向けた粒子回収および核酸抽出は極めて困難であったため,現在も進行中である。したがって,若干計画を変更し,遺伝子によらない方法である,ウイルス感染時にカレニア生体内で起こるであろう核の形態変化をモニタリングし,画像解析技術の確立を進めた。また,現場で起こりうる事象の一つであるUV照射がウイルス感染に及ぼす影響について検証実験を行った。その結果,UV領域の光照射によってKmV感染が促進されることが明らかになった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

有害藻類カレニア・ミキモトイ(Karenia mikimotoi)による赤潮は,規模や分布域を拡大し,日本の水産業に深刻な被害を与えている。数年前,カレニアを特異的に殺滅するウイルス(KmV)を,赤潮衰退期の海水から分離・培養することに成功したため、赤潮防除技術への利用が大いに期待された。ウイルスは,標的生物のみを殺滅し,爆発的に増えるので,大増殖する赤潮生物を連鎖的に死滅させることが可能であり、効率的かつ安全にカレニア赤潮を衰退に導くことができ得る。本課題で得られた成果は、赤潮防除技術開発の基盤となるだけでなく、新規藻類ウイルスの詳細はウイルス学の発展に資することも期待できる。

報告書

(3件)
  • 2021 研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (1件)

  • [国際共同研究] Luven University/Prof. Rob Lavigne/Dr. Jeroen Wangemans(ベルギー)

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 光照射がKarenia mikimotoiへのウイルス感染に及ぼす 影響評価2020

    • 著者名/発表者名
      中山奈津子
    • 学会等名
      令和2年度日本水産学会春季大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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