研究課題/領域番号 |
19K06220
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40040:水圏生命科学関連
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
永井 宏史 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (50291026)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | クラゲ / 刺胞 / 単離 / 構造決定 / ラン藻 / アプリシアトキシン / 刺胞動物 / 毒素 / 生理活性物質 / ハブクラゲ / 炎症 / 化合物 / 海洋生物 / 被害 / 痛み |
研究開始時の研究の概要 |
海洋生物には、毒クラゲのようにヒトとのコンタクトにより痛みを生じる被害を与えるものが数多く存在する。しかし、残念なことにいままでこの痛みがなぜ生じるかということについて科学的な検証がなされることはほとんど無かった。そこで今回、海洋生物でヒトに対して痛みの被害を与える種を中心に痛みを生じさせる物質本体の検索を行おうというものである。痛み物質の検出にはバイオアッセイを指標として用いて、痛み惹起物質本体の単離・精製を行っている。単離された化合物については分光学的手法を用いて詳細な構造解析を行う。また、各種生物活性試験を行い、この痛みを引き起こすメカニズムについて解明を行っていく。
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研究成果の概要 |
クラゲなどの海洋危険生物は、触れたとたんに激しい痛みをヒトに与えるものが数多く存在する。ところが、今までにこの痛みがなぜ生じるかということについて科学的な検証がなされたことはほとんど無かった。そこで我々の研究グループはヒトに対して痛みの被害を与える生物種について痛みを生じさせる化合物の検索を行ってきた。その結果、いくつかの興味深い化合物の単離ならびに構造決定に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ハブクラゲは我が国においてその刺傷被害の激しさからもっとも危険とされる刺胞動物である。そのハブクラゲの毒液が貯まっている器官である刺胞を純粋に取り出した。またその中から毒液を取り出すことに成功した。その毒液について一定量存在するものすべてについて単離ならびに構造決定を行った。その結果、複数の刺胞の中に特異的に存在する化合物を見出すことに成功した。これらの化合物は「刺胞」が「刺胞」として存在するための鍵化学物質であると考えられる。
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