研究課題/領域番号 |
19K06296
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41030:地域環境工学および農村計画学関連
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研究機関 | 福島大学 (2020-2023) 宮城大学 (2019) |
研究代表者 |
神宮字 寛 福島大学, 食農学類, 教授 (10299779)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | アキアカネ / 冬期湛水水田 / 気候変動 / 乾田 / 水管理 / 発育ゼロ点 / 有効積算温度 / 越冬卵 / 早期栽培水田 / 温暖化 / 冬期湛水 / 冬季湛水 / 地球温暖化 / 孵化 |
研究開始時の研究の概要 |
地球温暖化が深刻な状況下において、冬季湛水管理が乾田に依存したアキアカネ越冬卵に及ぼす影響を明らかにする。ライシメータにより疑似水田生態系を再現し、水田土壌表面に置かれたアキアカネ卵が水温上昇によって冬季に孵化するのか、あるいは孵化阻害が起きるのかを調べる。また、人口気象室を用いた室内実験も同時に行いアキアカネ卵および幼虫に対して温暖化のリスクを解明する。
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研究成果の概要 |
水田に産み付けられたアキアカネの卵は、非かんがい期は水が無い水田で冬を越す。冬に水田に水を張る冬期湛水水田がアキアカネ卵におよぼす影響を実験により明らかにした。実験の結果、卵の孵化率に影響はないが孵化の斉一性に影響があることが分かった。卵が乾田状態で冬を越すと卵の斉一性は高くなるが湛水状態に置かれると斉一性は低くなる。また、実験から水温上昇が孵化率の低下を招くことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水田の象徴種とも言えるアキアカネの全国的な減少傾向が進んでいる。本研究により、環境保全効果の高いとされる冬期湛水水田が、本来は非かんがい期に水の無い状態の水田を生息環境とするアキアカネの卵には影響を及ぼすことが明らかになった。孵化の斉一性の低下は、水田の水管理の影響を受けて水田から羽化ができない状態を招く恐れがある。アキアカネ保全に有効な冬期湛水水田のあとの水田栽培管理を考える必要がある。
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