研究課題/領域番号 |
19K06358
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42010:動物生産科学関連
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
河西 文武 富山県立大学, 工学部, 講師 (50585560)
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研究分担者 |
中村 隼明 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 助教 (30613723)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | ニワトリ / キメラ / 始原生殖細胞 / バイオ医薬品 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、バイオ医薬品が医薬品売り上げの上位を占め始め、シェアを拡大している。一方でこれらバイオ医薬品は非常に薬価が高く、今後も売り上げを延ばしていった場合、患者自身の経済的負担ならびに本邦の医療費負担を逼迫することが懸念される。これはバイオ医薬品の製造には大量生産に至るまでに多くの時間と費用を要すことが一因として挙げられる。そこで本研究ではバイオ医薬品を大量にかつ安価に生産させる技術として鳥類が持つ卵黄中への抗体移行システムを介したバイオ医薬品の大量生産技術の開発を目的とする。
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研究成果の概要 |
近年、難治生疾患での高い治療効果からバイオ医薬品の需要が高まっている。しかしバイオ医薬品は薬価が高いという問題点がある。そこで本研究ではバイオ医薬品を安価に生産させる技術として鶏卵を介したバイオ医薬品の大量生産技術の開発を目的としこれを達成するために①AAVベクターを利用する方法、②始原生殖細胞(PGC)を利用する方法を検討した。①に関してはAAVベクターの作成およびニワトリ胚由来筋芽細胞における異種発現の確認に成功したが、発現量が低かったため成鶏への投与には至らなかった。②に関してはPGCを安定的に増殖させる培養方法の確立には成功したが、遺伝子導入効率が低く安定発現株の樹立はできなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、バイオ医薬品の中でも抗対医薬品とよばれるが医薬品ががんを始めとする難治生疾患の治療で目覚ましい治療効果を挙げている。特に日本は今後超高齢化社会を迎え、死亡原因の1位が悪性新生物(がん)であることから、抗体医薬品の需要は増すばかりと推定される。しかし抗体医薬品を始めとするバイオ医薬品は非常に薬価が高く、今後も売り上げを延ばしていった場合、本邦の医療費負担を逼迫することが懸念される。また、本法において抗体医薬品の製造量はあまり増えておらず、高まっている需要分は輸入に頼っており国内生産量の増加が望まれている。本研究はこれらの課題を解決する社会的意義の大きいものである。
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