研究課題/領域番号 |
19K06371
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42010:動物生産科学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
石井 康之 宮崎大学, 農学部, 教授 (50211032)
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研究分担者 |
井戸田 幸子 宮崎大学, 農学部, 教授 (40325733)
石垣 元気 宮崎大学, 農学部, 講師 (80584573)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 暖地型牧草矮性ネピアグラス / 繁殖牛放牧 / 霜枯れ草 / 秋季休牧(ASP) / 周年放牧 / 日増体量 / 牧養力 / 矮性ネピアグラス / 秋季休牧・貯草 / 冬季放牧 / 飼料品質 |
研究開始時の研究の概要 |
南九州では,自給粗飼料の確保がネックとなり,近年小規模経営体が減少し,飼養頭数の減少を招いている。暖地型牧草矮性ネピアグラスは,本地域では多年生で放牧利用に適するが,暖地型牧草は,降霜で地上部が枯死するため,従来放牧利用期間は降霜前に限定されていた。一方我々は,矮性ネピアグラスに放牧馴致した繁殖牛群では,秋季に休牧・貯草後霜枯れした草地に放牧しても,被食性や増体性に夏季生育期間と大差がないことを見出した。本研究では,夏季と冬季に繁殖牛群を矮性ネピアグラス草地に輪換放牧し,被食性や増体性,霜枯れ草の炭水化物含量等を検討することにより,本地域の省力的な繁殖牛周年放牧管理法として提案したい。
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研究成果の概要 |
本研究では,2017~2021年度に矮性ネピアグラス草地の夏季生育期と秋季休牧後の冬季霜枯れ期における黒毛和種繁殖牛の周年放牧適性を検討した.宮崎大学農学部附属住吉フィールドに,栄養苗で2016~2018年に造成したDL,7734の各4反復区(1区500m2)に,N:P:Kを16.8 g/m2/年で3回に分施し,夏季の48~59日間に2周期,冬季の28~42日間に1周期にて,黒毛和種雌繁殖牛3頭を輪換放牧した. 繁殖牛放牧では,夏季の日増体量(DG,kg/頭/日)は0.79,0.63,0.66,1.11,冬季では0.71,-0.27,0.62, -0.08で,冬季2か年度を除き増体した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により,0.4ha(繁殖牛経営の耕地面積の約20%)を矮性ネピアグラス永年草地に造成すれば,黒毛和種繁殖牛3頭を夏季と冬季の年間3か月(88~98日)間飼料補給なしで輪換放牧利用でき,DGは2か年度の冬季を除き,0.6~1.1 kg/頭/日が得られ,十分な牧養力を発揮できることが示された. 草地管理としては,定期的な施肥の実施と早春の枯死株の掃除刈だけで,造成後少なくとも6年間永年草地を維持でき,その牧養力も低下する傾向が認められないことも実証された。
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