研究課題/領域番号 |
19K06405
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪府立大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
西田 英高 大阪公立大学, 大学院獣医学研究科, 准教授 (00622804)
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研究分担者 |
田畑 泰彦 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 教授 (50211371)
秋吉 秀保 大阪公立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (50420740)
城 潤一郎 大阪歯科大学, 歯学部, 准教授 (60511243)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 再生医療 / エクソソーム / 細胞外小胞 / 脊髄損傷 / 徐放 / ハイドロゲル / 間葉系幹細胞 / イヌ / 抗炎症 / 徐放化 |
研究開始時の研究の概要 |
既存の治療では回復が認められない脊髄損傷に対する新たな治療法として、幹細胞を用いた治療の有効性が報告されている。申請者は、間葉系幹細胞が分泌するエクソソームの効果を明らかにしている。本研究ではこれらの知見を活用し、間葉系幹細胞から効率的にエクソソームを産生する技術を開発する。また、エクソソームの徐放化技術を確立させることによって、治療困難な脊髄損傷のイヌに対する新たな治療法を提供する。本研究は凍結保存することが可能な幹細胞由来エクソソームに着目し、“ready-to-use”を実現可能にした新たな再生医療の治療技術を提供することができる。
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研究成果の概要 |
中枢神経損傷に対する骨髄間葉系幹細胞由来エクソソームの徐放化技術の開発を目的に、以下の成果を得た。(1)幹細胞由来エクソソームの徐放剤として、架橋度の異なるカチオン化ハイドロゲルの作製に成功した。また、架橋度の違いによって、in vitroおよびin vivoにおいてエクソソームの徐放速度の調整が可能であった。(2)in vitroアッセイにおいて、ハイドロゲルから徐放されたエクソソームはLPSで惹起されたミクログリアの炎症を抑制した。 (3)脊髄損傷モデルラットの効果について検討したところ、徐放エクソソームによって運動機能が改善する傾向が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、 セルフリーセラピーの新たな治療ツールとして期待されているエクソソームに特化した徐放剤の開発に成功し、局所に長期間有効性を維持するための基盤技術の開発に成功した。これらの技術は有効性を長期間維持するだけでなく、再生治療にかかるコストを大幅に削減することが可能となる、本研究で得られた結果を次の研究に活かし、イヌの中枢神経損傷に対する臨床応用の実現につなげていく予定である。また、本研究で得られた成果は、伴侶動物の再生医療を推進させるだけでなく、ヒト臨床応用に向けても信頼性の高い情報を提供することが可能となる。
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