研究課題/領域番号 |
19K06412
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
松田 彬 岡山理科大学, 獣医学部, 准教授 (90613969)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | グルココルチコイド / グルココルチコイド受容体 / スプライシングバリアント / 薬剤耐性 / イヌ / 獣医学 |
研究開始時の研究の概要 |
グルココルチコイド製剤は古くから広く使用されている。しかし副作用のリスクも知られており、より少ない用量で効果を維持する「グルココルチコイド感受性増強法」の開発が望まれてきた。 ヒト医療ではグルココルチコイド受容体のスプライシングバリアントが感受性に関わっているとされ研究されてきたが、動物医療ではイヌにスプライシングバリアントが存在するかどうかさえ不明である。 本研究の目的は、イヌのグルココルチコイド受容体におけるスプライシングバリアントの存在を立証し、その機能を特定することである。
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研究成果の概要 |
本研究ではイヌにおいて7種類のグルココルチコイド受容体スプライシングバリアントがmRNAレベルで存在することを明らかにした。そのうち少なくとも5種類については蛋白質レベルでもその存在が確認でき、更にそのうち2種類については細胞のグルココルチコイド感受性を変化させることを明らかにした。本研究成果を利用することでイヌの様々な疾患におけるグルココルチコイド感受性増強法の開発が進む可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
グルココルチコイドは抗炎症効果、免疫抑制効果、抗腫瘍効果などを持つが、長期間の使用では重大な副作用が発現するリスクがある。本研究ではイヌにおいてグルココルチコイド受容体に複数種類のスプライシングバリアントが存在することを発見し、その機能の一部も明らかにすることができた。これまでイヌではその存在が知られていなかったスプライシングバリアントであり、比較生物学上の重要な発見であると考えられる。また本研究成果を利用することでイヌの様々な疾患におけるグルココルチコイド感受性増強法の開発が進む可能性がある。
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