研究課題/領域番号 |
19K06431
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
吉岡 都 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 動物衛生研究部門, 室長 (80355198)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 共培養 / 肝類洞細胞株 / 急性期蛋白質 / 炎症性サイトカイン / 牛 / 肝実質細胞 / 非実質細胞 / 肝臓 / 肝機能 / メタボローム解析 / 株化細胞 / 急性期蛋白 / LPS / 肝臓由来細胞株 / ハプトグロビン / Serum amyloid A / ウシ / 毒性評価 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、申請者らが樹立したウシ肝実質細胞由来株(BH-4、BH-5)およびウシ非実質細胞の類洞内皮細胞株(B46)、筋線維芽細胞株(A26)の共培養系を用いて、薬物代謝や蛋白合成、糖および脂質代謝等の肝臓特有の機能を解析するとともに、肝実質細胞株と非実質細胞株の共培養による肝臓機能向上の機序を解明し、ウシの肝臓機能を評価可能な簡便な培養細胞による vitroの肝実質細胞培養モデルの確立を目指す。
|
研究成果の概要 |
ウシ肝臓由来の肝実質細胞株と非実質細胞株の共培養において、急性期蛋白であるSerum amyloid AおよびHaptoglobinのmRNA発現の増強には、BH4細胞とB46細胞の組み合わせが最適であることを明らかにした。それらの共培養での増強効果には、細胞同士の接触とB46細胞から分泌される炎症性サイトカインのIL-6とIL-1βの関与が示唆された。また、細胞内代謝産物のメタボローム解析によって、共培養では単培養よりもLPS刺激によってエネルギー代謝や核酸合成が亢進していると考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ウシ肝臓由来の肝実質細胞株と非実質細胞株の共培養において、肝機能の向上が期待できる組み合わせが明らかとなった。この共培養系を用いることで、ウシ特有の代謝機能を保持した簡便なin vitroアッセイが可能となり、ウシの肝機能を保全する飼養方法や有害物質による肝障害の予防・治療法の開発につながる可能性がある。
|