研究課題/領域番号 |
19K06445
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42030:動物生命科学関連
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
後藤 聡 立教大学, 理学部, 教授 (60280575)
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研究分担者 |
山本 美紀 (日野美紀) 立教大学, 理学部, 助教 (40301783)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 神経変性 / D-knif family / 免疫 / 神経 / ショウジョウバエ |
研究開始時の研究の概要 |
自然免疫はほとんどの多細胞生物が有する生体防御機構である。私達は自然免疫が神経変性を増悪化することを見出したので、本研究ではそのメカニズムを明らかにすることを目指す。そのために、自然免疫の活性化が、神経変性の進行において、どのような影響を与えているかを明らかにする。次に、影響のあったステップに関与するシグナル経路を明らかにする。さらに、その上流にある受容体を明らかにする。最後に、明らかになった経路、受容体が実際にin vivoでも役割を果たしているかについてモデル生物を用いて検討する。以上のことにより、神経変性における自然免疫の影響のメカニズムの一端が明らかになるだろう。
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研究成果の概要 |
生物には様々な病原体から身を守るため自然免疫という生体防御反応が備わっている。近年、自然免疫は感染時以外にも神経変性疾患においても活性化することがわかってきたが、自然免疫の活性化が神経変性の進行に関与しているかはよくわかっていない。私達は、神経変性疾患モデルハエを用いて、自然免疫活性化時に誘導される分子が神経変性に促進的に働くことを明らかにし、その分子をD-knifと名付けた。本研究では哺乳動物でも同様の現象がみられるか、ヒトの神経細胞にヒトのD-knif familyが与える影響について検討を行い、ヒトでもD-knif familyの分子が神経変性を促進する働きがあることを示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
すべての多細胞生物に備わる自然免疫システムは生体防御を実行する。しかし、神経変性の過程においても自然免疫が活性化する。私達はショウジョウバエを用い、その自然免疫の活性化は神経変性を増悪化することをも見出した。さらに、それがショウジョウバエに留まらず哺乳動物でも保存されているかを検討し、培養細胞レベルで保存されていることを見出した。本研究の成果は、ヒトにおける神経変性疾患の理解に貢献する。
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