研究課題/領域番号 |
19K06549
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43030:機能生物化学関連
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
伊藤 政博 東洋大学, 生命科学部, 教授 (80297738)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | Mrpアンチポーター / 黄色ブドウ球菌 / Na+/H+アンチポーター / 阻害剤 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の研究対象であるMrp型Na+/H+ アンチポーターは、多くの微生物に普遍的に存在する。また、細菌感染症を引き起こす黄色ブドウ球菌や緑膿菌では、mrp欠損株がマウスへの感染率と病原性の低下を引き起こすことが報告されている。このようにMrpは、感染症や多剤耐性菌予防の有望なターゲットタンパク質である。研究代表者は、これまで黄色ブドウ球菌由来のMrpの機能解析を行ってきた。そこで、東京大学・創薬機構から提供された化合物ライブラリーを活用して創薬研究にも直結する黄色ブドウ球菌由来のMrpに特異的な阻害剤の探索を行う。
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研究成果の概要 |
MrpタイプのNa+/H+対向輸送体は、多くの細菌や古細菌に遍在している。 黄色ブドウ球菌由来のMrpのNa+輸送経路に特異的な阻害剤を探すために、約11,000の小分子化合物ライブラリーを利用した。 目的は阻害剤を探し、その作用機序を解明することでした。 阻害剤候補化合物の再現性実験を行い、阻害化合物の候補を幾つか確認しました。 次に、Mrpを発現する大腸菌から反転膜を作製し、候補化合物の存在又は非存在下でのNa+/H+対向輸送活性を蛍光消光法で測定した。 問題点は、候補化合物の自家蛍光が色素の蛍光測定に干渉することがあった。 今後の課題は、二次スクリーニングの測定系を改善することです。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の研究対象であるMrp型Na+/H+アンチポーターは、多くの細菌や古細菌に普遍的に存在する。また、細菌感染症を引き起こす黄色ブドウ球菌や緑膿菌では、mrp欠損株がマウスへの感染率と病原性の低下を引き起こすことが報告されている。このようにMrpは、感染症や多剤耐性菌予防の有望なターゲットタンパク質として注目される。本研究課題は、創薬研究にも直結する黄色ブドウ球菌由来のMrpを用いて、このNa+輸送経路に特異的な阻害剤を探索することであり、社会的意義があるテーマであると考える。今回の研究では、ハイスループットなスクリーニング系の開発である。今後、目的の阻害物質の発見を進めたいと考えている。
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