研究課題/領域番号 |
19K06571
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43030:機能生物化学関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
十島 二朗 東京理科大学, 先進工学部生命システム工学科, 教授 (00333831)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | GPCR / エンドサイトーシス / エンドソーム / リサイクリング |
研究開始時の研究の概要 |
Gタンパク質共役受容体(GPCR)は7回膜貫通型の細胞膜タンパク質であり、細胞の増殖をはじめ血圧の調節、感覚など様々な生理現象に関わる重要な分子であり、創薬の主要な標的となっている。GPCRの不活性化はエンドサイトーシスにより制御されており、その活性制御のための分子機構の解明は新しいGPCR作用薬開発につながることが期待できる。本研究では、出芽酵母の変異体ライブラリーのスクリーニングにより得られた、約200種類のGPCRのエンドサイトーシス変異体について詳細な解析を行い、GPCRのエンドサイトーシスを制御する基本的な分子機構を解明する。
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研究成果の概要 |
Gタンパク質共役型受容体(GPCR)はヒト細胞に最も多く存在する受容体であり、様々な生理現象に関わっている。GPCRはリガンドの結合により活性化されると、エンドサイトーシスとよばれる細胞機能によって細胞内に取り込まれ、不活性化された後、分解もしくは再利用される。。本研究では、GPCRのエンドサイトーシス機構に異常のある出芽酵母変異体を用いて、活性化したGPCRが分解、もしくは再利用される分子機構について調べた。この結果、GPCRのPan1タンパク質による細胞内への取り込み機構、GPCRの分解と再利用を行う選別区画の同定、おそび選別区画から分解経路へのRab5依存的な輸送機構を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトの細胞には800種を超えるGタンパク質共役型受容体(GPCR)が存在しており、これらの受容体は様々な生理現象に深く関わっている。また、GPCRシグナルの異常はがんをはじめとする多くの疾患を引き起こすことが知られており、このためGPCRは創薬の重要な標的分子であり、実際、市販薬の約4割はGPCRに作用するものである。本研究では、これまで知られていなかったGPCRの不活性化機構を明らかにするこに成功しており、本研究成果は新しいGPCR作用薬の開発の基礎となることが期待できる。
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