研究課題/領域番号 |
19K06573
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43030:機能生物化学関連
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
江藤 真澄 岡山理科大学, 獣医学部, 教授 (20232960)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | Cell signaling / ホスファターゼシグナル / プロテオステーシス / BioID / mTurbo / RNAマイクロアレイ / 酵母ツーハイブリッド / BioID法 / KAT-WB / キナーゼ活性検出法 / プロテインホスファターゼ / Raf-1 / 細胞シグナリング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、申請者が発見した新しい細胞内シグナル伝達タンパク質の生理的な機能を解明し、得られた知見に基づき細胞機能を正常化できるかを検証することである。これまでに行った予備実験結果から細胞の生死を調節しているRaf-1キナーゼが関与していることが明らかになっている。本研究では、培養細胞を用いて細胞の生死を指標にしながら細胞内のRaf-1活性を測定するとともに、Raf-1活性に異常を持つ細胞系を用いてこの経路を正常化する方法を探る。
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研究成果の概要 |
この研究の目的は、動物細胞内で主要なSer/ThrホスファターゼであるPP1の調節タンパク質であるPHI-1の機能とその細胞内での役割を理解することです。PHI-1はPP1と関連し、細胞内のプロセスやシグナル伝達に重要な役割を果たすことが示唆されていましたが、その機能や相互作用はほとんど分かっていませんでした。本研究では、PHI-1の発現解析、遺伝子ノックダウン、EGFシグナル伝達経路との関連性、PHI-1によるRaf-1調節機構の解析などの実験を行い、PHI-1の機能とその細胞内での役割に関する新たな知見を提供しました。加えて、新たな未知キナーゼ検出方法を開発しました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、PP1調節タンパク質であるPHI-1の機能解明に貢献しました。PHI-1の細胞内での役割が明らかになることで、PP1を介した細胞のシグナル伝達や病理学的な変化に関与するメカニズムを理解する上で重要な情報となります。さらに、PHI-1が関与する細胞増殖やアポトーシス制御などの生理的プロセスの理解は、がんや他の疾患の発症や進行に関連することが示唆されました。したがって、本研究の成果は、細胞生物学や病態生理学の研究分野において新たな知識を提供し、将来的には新しい治療法や治療標的の開発につながる可能性があります。
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