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メカノセンシングに必要なRho-GEF、Soloによる特異なアクチン骨格制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 19K06652
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分44010:細胞生物学関連
研究機関順天堂大学 (2020-2021)
東北大学 (2019)

研究代表者

山下 和成  順天堂大学, 医学部, 助教 (70589481)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードSolo / RhoA-GEF / メカノセンシング / メカノバイオロジー / アクチン骨格制御 / 細胞生物学
研究開始時の研究の概要

近年、化学的刺激のみならず、物理的刺激によってもシグナル伝達が惹起されて細胞が制御されることが明らかにされており、力覚応答機構の解明が求められている。アクチン細胞骨格は、収縮することで細胞の形態変形に働くと同時に、細胞外環境の硬さを認識して増殖・分化を制御する、力覚応答の中核を担う構造である。
本課題では、機械刺激による細胞応答に必要であるSoloというタンパク質の機能を解析する。Soloを細胞に発現させるとアクチン骨格が発達した。また、Soloは細胞膜上に顆粒状の興味深い局在をする。この顆粒がアクチン骨格にどのように影響するのだろうか。その性状を明らかにすることが本研究の目的である。

研究成果の概要

細胞は物理刺激により多様な制御を受けることがわかってきている。Soloは細胞の力覚応答に関わるアクチン制御タンパク質(RhoA-GEF)であることが示唆されている。Soloは細胞膜上に特徴的な顆粒状の局在をするのだが、この顆粒が何で形成されているのかを解明することを研究目的とした。BioIDという方法を用いてSoloの近傍にある分子を同定することを試み、いくつかのタンパク質を同定した。その中の一つに、モータータンパクであるミオシンファミリー蛋白質の一つを同定することができた。今後、これら候補分子の中で、Soloと共局在する分子を探索していく予定である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、物理刺激(メカニカルストレス)によって細胞内にシグナル伝達が惹起されることが明らかになっており、力覚応答(メカノセンシング)機構の解明は細胞の応答を知る上で重要な課題になっている。アクチン細胞骨格の一種であるストレスファイバーは、細胞の形態変化に働くと共に、細胞外基質の硬さ認識に必須な構造であることがわかっている。Soloはストレスファイバー形成を促進することがわかっているが、その機能発揮機構はいまだに謎が多い。本研究はSoloの細胞膜上での挙動を知ることで、ストレスファイバー形成の時空間的制御機構の解明に貢献する。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The Rho-guanine nucleotide exchange factor Solo decelerates collective cell migration by modulating the Rho-ROCK pathway and keratin networks.2020

    • 著者名/発表者名
      Isozaki, Y., Sakai, K., Kohiro, K., Kagoshima, K., Iwamura, Y., Sato, H., Rindner, D., Fujiwara, S., Yamashita, K., Mizuno, K., and Ohashi, K.
    • 雑誌名

      Mol. Biol. Cell

      巻: 31 号: 8 ページ: 741-752

    • DOI

      10.1091/mbc.e19-07-0357

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書 2019 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] PLEKHG4B enables actin cytoskeletal remodeling during epithelial cell?cell junction formation2020

    • 著者名/発表者名
      Ninomiya Komaki、Ohta Kai、Yamashita Kazunari、Mizuno Kensaku、Ohashi Kazumasa
    • 雑誌名

      Journal of Cell Science

      巻: 134 号: 2

    • DOI

      10.1242/jcs.249078

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 細胞の力覚応答におけるRho-GEFの機能2019

    • 著者名/発表者名
      山下 和成, 磯崎 友亮, 鹿子嶋 克彦, 國富 葵, 大橋 一正
    • 雑誌名

      細胞

      巻: 51(13) ページ: 687-690

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 上皮細胞のアクチン骨格制御と細胞間接着形成におけるRho-GEF, PLEKHG4Bの機能2020

    • 著者名/発表者名
      二宮 小牧, 太田 海, 山下 和成, 水野 健作, 大橋 一正
    • 学会等名
      第43回日本分子生物学会年会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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