研究課題/領域番号 |
19K06682
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44020:発生生物学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
吉田 周平 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 上級研究員 (20363997)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 染色体分配 / 卵母細胞 / 動原体 / 減数分裂 / 紡錘体 |
研究開始時の研究の概要 |
哺乳動物の卵母細胞は紡錘体の極性を決定づける中心体を持たず、染色体分配異常がおこりやすい。そして卵母細胞においてどのように紡錘体が中心体非依存的に二極性化するかということは未だ明らかになっていない。近年我々は、マウス卵母細胞の減数第一分裂においては動原体の機能が紡錘体の二極性化に必要であること、そして減数第一分裂と第二分裂では紡錘体の二極性化機構が異なることを見出した。マウス卵母細胞の減数第一分裂と第二分裂における中心体に非依存的な紡錘体の二極性化機構を明らかにすることにより、哺乳動物の卵母細胞において染色体分配異常が起こりやすい原因の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
染色体を正しく分配するには紡錘体が二極性であることが重要である。哺乳動物の卵母細胞は紡錘体の極性を決定づける中心体を持たずない。そして哺乳動物卵母細胞が中心体非依存的に紡錘体を二極性化する機構は未だ明らかになっていない。 我々はマウス卵母細胞の減数第一分裂では動原体の機能が紡錘体の二極性化に必要であること、そして減数第一と第二分裂では異なる機構により紡錘体が二極性化することを見出した。減数第二分裂様の紡錘体形成を誘導した減数第一分裂では染色体分配異常が起こりやすかったことから、卵母細胞の減数第一分裂では動原体が主導する紡錘体の二極性化機構が重要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
哺乳動物の卵母細胞における減数分裂では染色体分配異常が起こりやすく、流産や先天性疾患の原因となる。しかし哺乳動物の卵母細胞における染色体分配に重要な紡錘体の二極性化機構は未だ明らかになっていない。 我々は本研究において、マウス卵母細胞の減数第一分裂では動原体の機能が紡錘体の二極性化に必須であることを見出した。マウス卵母細胞における紡錘体の二極性化機構を明らかにすることは、哺乳動物の卵母細胞において染色体分配異常が起こりやすい原因解明の手掛かりとなることが期待される。
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