研究課題/領域番号 |
19K06708
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44030:植物分子および生理科学関連
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
高橋 直紀 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (40553623)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 細胞周期 / ストレス / ストレス応答 |
研究開始時の研究の概要 |
植物はストレスを受けると、ストレス環境下で生存を維持するために積極的に細胞周期を停止させて自身の成長を抑制する。植物のストレスに応答した細胞周期制御の理解は、ストレスに対する植物の生理機構の解明に繋がるのみならず、ストレス環境下での植物の巧みな生存戦略の理解にも繋がる。そのことから、植物のストレスに応答した細胞周期停止機構を分子レベルで明らかにすることは重要な研究課題である。本研究では、細胞周期停止の分子メカニズムを明らかにすることで、ストレスに応答した植物の成長抑制機構の理解を目指す。
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研究成果の概要 |
植物はストレスを受けると、ストレス環境下で生存を維持するために積極的に細胞周期を停止させて自身の成長を抑制する。我々の研究により、NAC型転写因子ANAC044とANAC085が、ストレスに応答したG2期での細胞周期停止に重要な役割を果たしていることを見出している。本研究では、ANAC044、ANAC085の細胞周期停止における役割や、下流の因子群を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、ストレスに応答したG2期での細胞周期停止において中心的な役割をするANAC044/085の制御機構を理解することで、植物独自の環境応答統御システムを解明する点に特色を持つ。さらに本研究は、様々なストレスに対する植物の生存戦略の理解に迫るとともに、植物がストレスを認識してから細胞周期停止による成長抑制までの一連の経路を明らかにする点に独自性を持つ。そして、これらの成長制御の指令を担う因子を手掛かりに、農業生産性の向上や環境改善など新たな創造が生まれることが期待されるとともに、バイオ燃料の安定供給に向けたバイオマス植物の開発の基盤技術としての応用も期待される。
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