研究課題/領域番号 |
19K06710
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44030:植物分子および生理科学関連
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
山崎 朋人 高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 助教 (70512060)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | microRNA / クラミドモナス / 次世代シークエンサー / 次世代シークエンサー解析 / ゲノム編集 / miRNA / マイクロRNA |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、単細胞緑藻クラミドモナスにおいてマイクロRNA(miRNA)が作られ、標的mRNAに作用する仕組み(miRNA作動システム)の分子基盤解明を目指す。そのために、miRNAの作動に必要な未知の遺伝子の同定と機能解析を行う。miRNA作動システムは動植物の共通祖先となった単細胞生物が獲得し、進化の過程でその仕組みを変えた。では始原のmiRNA作動システムはどんな姿だったのか、そんな謎の解明に迫るヒントは単細胞生物にあると考える。しかし単細胞生物のmiRNA研究は進んでいない。本研究はクラミドモナスをモデルにした、単細胞生物のmiRNA作動システム解明のさきがけとなる研究である。
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研究成果の概要 |
細胞内にあるマイクロRNA (miRNA)は、遺伝子の発現を抑制する小分子RNAである。本研究では、単細胞緑藻クラミドモナスにおいて、マイクロRNA(miRNA)が作られ、遺伝子の発現を制御する仕組みの解明を目指した。その結果、miRNAを作るために必要なタンパク質複合体の新規構成因子や、miRNAが遺伝子に作用するために必要なタンパク質複合体の新規構成因子を発見することに成功した。またmiRNAが働きかける遺伝子を発見するための手法をクラミドモナスで初めて確立し、発現が制御される遺伝子を発見するに至った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
miRNAは、動物・植物などの真核生物に広く存在する、遺伝子の発現を制御する重要な分子である。miRNAの作られ方、作用の仕方、そしてその役割は多細胞生物でよく理解されている一方で、単細胞生物における知見はほとんどなかった。本研究によって単細胞緑藻クラミドモナスのmiRNAシステムの一端が明らかになったことで、多細胞生物との相同性や相違性についての解析が進み、miRNAシステムの進化史の謎に迫る基盤を形成することができた。
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