研究課題
基盤研究(C)
小胞体は生命の根幹を担う多機能なオルガネラであり,袋状の膜構造がチューブ状やシート状に変形し,複雑に組み合わさって細胞内全体に網目状に広がっている.この形態は真核生物で広く保存されていることから,小胞体の機能と関連すると考えられるが,どのように維持・管理されているのかは不明な点が多い.本研究では,小胞体形態形成を担う小胞体膜タンパク質に着目し,小胞体膜の分解との関わりを明らかにすることによって,小胞体の品質管理のしくみに迫る.
小胞体は生命の根幹を担う多機能なオルガネラであり,袋状の膜構造が複雑な網目を形成して細胞全体に広がっている.この形態は真核生物で広く保存されていることから,小胞体の機能と関連すると考えられるが,どのように維持・管理されているのかは不明な点が多い.本研究では,シロイヌナズナ変異体の解析を通じて,小胞体膜タンパク質LNPが他の膜タンパク質と相互作用しながら小胞体の膜構造の維持に重要な役割をもつことが示唆された.
小胞体は,タンパク質や脂質の合成で中心的な役割を果たす細胞小器官である.その特徴的な網目構造を生み出す遺伝子に異常をもつと,植物や動物に生育不全や疾患をもたらすこともある.本研究から,1種類の膜タンパク質の欠損によって小胞体の膜構造が大きな影響を受けることがわかった.特に植物細胞では小胞体が活発に運動しているため,動物や酵母とは異なる制御システムをもっている可能性も考えられる.
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 1件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (8件) (うち招待講演 5件)
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