研究課題/領域番号 |
19K06749
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44040:形態および構造関連
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研究機関 | 沖縄科学技術大学院大学 (2020-2023) 法政大学 (2019) |
研究代表者 |
中澤 友紀 沖縄科学技術大学院大学, サイエンステクノロジーグループ, サイエンス・アンド・テクノロジー・アソシエイト (50508851)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | トリプレット微小管 / 中心子 / 中心小体 / ダブレット微小管 / 鞭毛基部体 / γ-tubulin / 微小管 / 軸糸 / 鞭毛 / 繊毛 / 繊毛・鞭毛 |
研究開始時の研究の概要 |
真核細胞の微小管システムのうち、微小管重合中心から伸長する動的な「細胞質微小管系」の形成機構については理解が進んでいる一方、中心子・繊毛軸糸に見られる安定な「トリプレット・ダブレット微小管」の 形成のメカニズムはほとんど分かっていない。本研究では、このトリプレット微小管メカニズムの解明のため、トリプレット微小管構造に異常を示すクラミドモナスの新規γ-tubulin突然変異株bld13、及び既存のトリプレット関連突然変異株を用い、網羅的に作成した多重変異株が形成するトリプレットの微細形態を解析すると同時に、各変異遺伝子産物間の相互作用を解析し、トリプレット形成の普遍的分子メカニズムの考察を行う。
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研究成果の概要 |
形成機構の詳細な理解が進む「細胞質微小管系」に比べ、中心子・繊毛軸糸に見られる安定な「トリプレット・ダブレット微小管」の形成機構は不明な点が多い。この解明を目指し、本研究では、トリプレット微小管構造に異常を示すクラミドモナスの新規・既存突然変異株を複数用い、各単独変異と多重変異による中心子構造への影響から、トリプレット形成機構における各タンパク質の機能とタンパク質間の相互作用の解析を試みた。その結果、そのうち一つについての詳細な新たな機能と、その他複数間の相互作用の有無が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で用いる変異株の多くが、他の生物においては見られない「部分的な」中心子・トリプレット構造の異常を持つ。この特徴を備えたクラミドモナス中心子突然変異株を用いた遺伝学的アプローチは全生物に先駆けて大きな成果を上げてきた。これまでの研究の蓄積によって安定な重要変異株が揃っていることに加え、本研究では最近単離した新規の突然変異株を複数組み合わせた解析を行なっており、このようなアプローチを行うことが可能なのは本研究のみである。本研究によって得られたトリプレット関連タンパク質の機能と互いの関係の知見により、トリプレット/ダブレットという普遍的な微小管構造の構築原理の一端を詳細に明らかにできた。
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