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CT及びマイクロCTを用いた大腿骨の形態及び内部構造の観察による年齢推定法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K06870
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分45060:応用人類学関連
研究機関千葉大学

研究代表者

千葉 文子  千葉大学, 大学院医学研究院, 講師 (90724972)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード法医学 / 法人類学 / 年齢推定 / 大腿骨 / CT / computed tomography / computed tomography (CT) / マイクロCT
研究開始時の研究の概要

身元不明遺体などの個人識別には年齢・性別・身長推定などの法人類学的検討が必要で、大腿骨は身長推定や性別判定に有用な法医学実務上重要な骨のうちの一つであるが、大腿骨による年齢推定法は未だ確立されていない。本研究では、CT画像を用いて、大腿骨頭窩の形態及び大腿骨の内部微細構造を検討し、大腿骨の画像情報が年齢推定に応用可能性があるかどうか検討することを目的とする。

研究成果の概要

三次元再構成画像では大腿骨頭窩表面の再現性が保てず、年齢推定への応用は困難であった。任意断面再構成画像を用いて先行研究に準じて独自に再設定した修正フェーズ分類を行ったところ、フェーズ0は男性19歳以下、女性25歳以下と比較的若年者に限られ、加齢に伴いフェーズが増加する傾向あったが、しかしフェーズ5が男性40歳代、女性20歳代と比較的低い年齢層でも観察され、また比較的低いフェーズ2が男女とも70歳代でも認められたことなどから、任意断面再構成画像上でのフェーズ分類による年齢推定法の確立は困難と判断した。工業用X線CTを用いて皮質骨を撮影し、オステオン様の構造が観察可能であった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回の検討では新たなCT画像を用いて大腿骨頭窩を評価する年齢推定法の確立を目的としていたが、これは達成されなかった。近年、法人類学領域では従来行われていた骨の形態の肉眼的観察をCT三次元再構成画像で代替して評価する試みが複数報告されているが、三次元再構成画像に用いた再構成関数やその再現性について評価した報告は非常に少ない。本研究は三次元再構成画像で比較的繊細な構造を評価する際の問題点を明確に示した点で学術的意義があるものと考える。また、工業用X線CTを用いて骨皮質のオステオン様構造が観察可能なことを示し、今後の検討課題を明らかにしたものである。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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