研究課題/領域番号 |
19K06886
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46010:神経科学一般関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
藤本 聡志 九州大学, 医学研究院, 助教 (50586592)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 神経回路形成 / 樹状突起 / 自発神経活動 / 嗅球 / シナプス刈り込み / Rho GTPases / Rho GTPase / 光遺伝学 |
研究開始時の研究の概要 |
神経細胞が機能的な脳を構成するためには、シナプスの刈り込みを介した回路の精緻化が必要であり、その過程には神経活動の関与が示唆されている。本研究では、発達期の嗅覚僧帽細胞をモデルとして、樹状突起の選択的刈り込みを介した「勝ち」「負け」の決定が自発神経活動のタイミングや強度など、いかなるパラメーターよって制御されるのかについて明らかにする。
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研究成果の概要 |
発達期において神経活動は樹状突起のリモデリングに重要な役割を果たしている。しかし、神経活動がどのようなメカニズムで単一の入力を受けるシナプスを安定化し、残りのシナプスを刈り込むかについてよくわかっていない。シナプス間での競合により「勝者」と「敗者」を決定する機構が想定されるが、実態は不明であった。本研究では、僧帽細胞をモデルとして、NMDA受容体-RhoAシグナルに依存したシナプスの局所的な保護機構と側方抑制がシナプス競合の実体であり、神経細胞の受容野形成の普遍的な原理であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
正しい回路が「作られる」仕組みは多く研究されてきたが、不要な回路の「刈り込み」の原理は長年の謎であった。発達期のシナプス再編成は脳のいたるところで起こっており、本研究で明らかとなったRhoAを介したシナプス競合と神経突起の刈り込み機構は、神経回路再編成における普遍的な原理であると考えられる。
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