研究課題/領域番号 |
19K06921
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46020:神経形態学関連
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
宮田 清司 京都工芸繊維大学, 応用生物学系, 教授 (30243124)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 神経幹細胞 / 脳 / 延髄 / 再生 / 分化 / 最後野 / 中心管 / マウス / オリゴデンドロサイト / 神経 / 脳出血 / 脳室周囲器官 / 免疫組織化学 / 修復 |
研究開始時の研究の概要 |
成体脳における神経幹細胞の機能は、脳部位に固有のものである。よって、申請者が発見した延髄における神経幹細胞の存在は、既知の3部位とはまったく異なる機能を持つと考えられる。しかし、延髄における神経幹細胞の機能については全く研究報告がない。よって、延髄における神経幹細胞の機能を明らかにすることは、成体脳における神経幹細胞研究の“4番煎じ”ではなく学術的独自性と独創性が高いものである。損傷時に、延髄の神経幹細胞が新しい細胞を供給し、 機能回復に寄与することを解明することが出来るならば極めて学術的独自性と独創性が高い研究となる。
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研究成果の概要 |
成体脳では神経幹細胞が存在しないと考えられていたが、20年前に海馬や側脳室下帯においてその存在が証明された。神経幹細胞は、脳部位に固有の機能維持に必要なだけでなく、その増殖抑制は脳疾病発症の原因であることも明らかになった。さらに、神経幹細胞は脳損傷時に損傷部位へ新しい神経やグリア細胞を供給する働きもある。本研究では延髄において、神経幹細胞が存在することを明らかにした。さらに、延髄における神経幹細胞の基礎的機能を解明した。また、細胞の増殖が摂食、運動、コルチコイドやレプチン処理などの刺激により変化すること、並びに延髄出血により神経幹細胞の増殖が促進されることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
成体脳の延髄には神経幹細胞が存在していないと考えられてきたが、申請者は延髄にも神経幹細胞が存在することを発見した。しかし、延髄における神経幹細胞については、その存在がようやく明らかにされたばかりで国内だけでなく世界でも機能解析についての研究報告は皆無に等しい。よって、本研究は延髄においても神経新生が生じ、生命維持に必須の役割を果たしていることを明らかにしようとするもので、世界レベルで新たな潮流を作りだす可能性がある。
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