研究課題/領域番号 |
19K06926
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46020:神経形態学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
橋本 光広 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (90311357)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 小脳 / 内側傍小脳脚核 / 視床下部外側野 / アデノ随伴ウイルスベクター / 神経回路 / 睡眠ー覚醒サイクル / 小脳虫部 / プルキンエ細胞 / 光遺伝学 / オレキシン / 睡眠 |
研究開始時の研究の概要 |
小脳の変性を伴う疾患では、重篤な睡眠障害(不眠症・レム睡眠行動障害・睡眠時無呼吸症候群など)を伴うことが知られている。しかし、現在の基礎研究成果では、「なぜ、小脳が変性すると睡眠障害が起こるのか」を説明することができない。そこで、小脳と睡眠調節を関連付ける脳内の神経回路を解明することによって、小脳が変性すると睡眠障害が起こる神経基盤を明らかにする。このことは、今まで知られていない、小脳の新たな生理機能・神経システムを示すことである。
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研究成果の概要 |
小脳虫部の損傷や小脳虫部の変性を伴う多くの疾患(脊髄小脳変性症など)では,睡眠-覚醒サイクルの異常が起こり,重度の睡眠障害が生じることが知られており,小脳が,睡眠-覚醒サイクルの調節に関与していることが示唆されている。しかし,「どのような神経基盤(神経回路・神経システム)によって,小脳が睡眠-覚醒サイクルの調節に関与するのか」は,明らかになっていなかった。本研究は,小脳が睡眠–覚醒サイクルの調節への関与を示唆する新規神経回路を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小脳虫部の損傷や小脳虫部の変性を伴う多くの疾患(脊髄小脳変性症など)では,睡眠-覚醒サイクルの異常が起こり,重度の睡眠障害(不眠症,日中における抵抗しがたい過度の眠気,レム睡眠行動障害,睡眠時無呼吸症)が生じることが知られている。本研究は、小脳が睡眠-覚醒サイクルの調節への関与を示唆する新規神経回路を同定した。小脳虫部の損傷と重度の睡眠障害の神経基盤が明らかとなり、重度の睡眠障害に対する新たな治療対象を示唆している。
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