研究課題/領域番号 |
19K06940
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46030:神経機能学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
笠井 昌俊 京都大学, 医学研究科, 助教 (70625269)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 上丘 / 視覚 / 方向選択性 / 方位選択性 / 2光子顕微鏡 / in vivo イメージング / 麻酔 / イソフルラン / 覚醒 / 視覚野 / 経シナプス / カルシウムイメージング / 光遺伝学 / 化学遺伝学 / 抑制性細胞 / 経シナプス AAV / in vivo / イメージング |
研究開始時の研究の概要 |
哺乳類の脳は,進化の過程で大脳皮質を獲得した.一方で,進化的に古くからあった脳が,今一体何をしているのかはわからないことが多い.この研究では,新しい脳の,古い脳の関係を知ることを目指している. 特に,視覚に注目している.哺乳類では,大脳皮質の視覚野が,「見え」に重要な機能を持っていることが知られている.一方で,古くは視覚の中心として機能していた中脳の上丘は,「見え」に直結した視覚機能はないと考えられることが多い.本当に上丘の視覚応答は“見え”には直接関与しないのか,それとも視覚にとっていまだに重要な働きを持つのかを明らかにしていく,
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,中脳の皮質下初期視覚,複数感覚統合,感覚運動変換の鍵として機能すると考えられる上丘の生理学的役割をを視覚機能を中心としてを明らかにすることである.特に,哺乳類の視覚機能に重要な大脳皮質視覚野と上丘の間で作られる神経回路ループに着目し,2つの脳領域でやり取りされる視覚情報を細胞集団レベルの活動として可視化と,ループに関わる神経経路を選択的に操作する手法の開発をおこなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
上丘は,進化的に古くから感覚情報の統合や感覚-運動変換を司る脳領域として古くから発達している.哺乳類が獲得した大脳皮質を発達させたことで高次の脳機能に獲得したが,上丘の意識にのぼる知覚への関与については不明な点が多い.本研究で上丘と視覚野が作る神経回路活動を記録・操作すること可能になり,新旧の情報統合領域の関係,違いを比較するで,上丘の認知機能への影響を評価する系が確立できた.
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