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高脂肪食摂取による肥満と脳の炎症~マクロファージに着目して~

研究課題

研究課題/領域番号 19K06958
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分46030:神経機能学関連
研究機関名古屋市立大学 (2021)
奈良県立医科大学 (2019-2020)

研究代表者

竹村 晶子  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (70647049)

研究分担者 石西 綾美  奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (10836018)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード高脂肪食 / 細胞内輸送 / 幼少期隔離 / HPA軸 / タニサイト / 視床下部正中隆起 / ストレス / マクロファージ / 炎症 / 脳 / 肥満
研究開始時の研究の概要

高脂肪食の摂取は肥満のみならず過食などの行動異常にも関連している。高脂肪食を与えて肥満にしたマウスでは脳で炎症が起きるが、なぜ脳で炎症が生じるのかまた神経組織にどんな損傷を与えているかは不明である。申請者は、高脂肪食を与えた動物の脳に白血球が肥満に先行して集積することを見出した。本研究は白血球が炎症や肥満や行動異常に与える影響を明らかにしようとするものである。

研究成果の概要

高脂肪食を与えたマウスでは骨髄由来の免疫系の細胞が摂食を調節する脳部位に集積していたことから、高脂肪食による摂食調節機構の異常にこの免疫系の細胞が関与している可能性がある。また、摂食調節部位に発現し高脂肪摂取による肥満にかかわる、tropomyosin receptor kinase Bの発現を調節する新規の因子としてsorting nexin 25を同定した。幼少期に隔離飼育し成体になったマウスでは、摂食に関わる脳部位でグリア(タニサイト)細胞の形態異常が認められ、ストレス負荷時に脳から血中へ分泌される因子の分泌量低下をひきおこしていることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

肥満に伴い内臓脂肪で炎症が生じているように、脳でも摂食にかかわる部位で炎症が生じていることがわかってきた。本研究では末梢由来の免疫細胞がその一端を担っていることが示唆された。また、摂食調節機構に関わる受容体の細胞内分解に関わる新しい因子を見出した。幼少期に隔離したマウスが成体になったときに摂食に関わる脳部位で細胞の形態異常が認められストレス負荷時の応答の異常に関わっていることが示唆された。摂食調節やストレス応答のメカニズムは不明な点が多いが以上のようにその一部を解明した。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Neural expression of sorting nexin 25 and its regulation of tyrosine receptor kinase B trafficking2020

    • 著者名/発表者名
      Shoko Takemura, Ayami Isonishi, Tatsuhide Tanaka, Hiroaki Okuda, Kouko Tatsumi, Mariko Yamano, Akio Wanaka
    • 雑誌名

      Brain Structure and Function

      巻: 225 号: 9 ページ: 2615-2642

    • DOI

      10.1007/s00429-020-02144-0

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 「脳の窓」脳室周囲器官を介した脳と全身の情報交換機構2021

    • 著者名/発表者名
      竹村 晶子, 石西 綾美, 田中 達英, 辰巳 晃子, 和中 明生
    • 学会等名
      第64回日本神経化学会大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 幼少期の隔離飼育は成体マウス視床下部正中隆起のタニサイトー血管境界域の構造に影響を与える2021

    • 著者名/発表者名
      竹村晶子、石西 綾美、林-堀井謹子、田中 達英、辰巳 晃子、小森崇史、山室和彦、西真弓、牧之段、和中 明生
    • 学会等名
      第47回日本神経内分泌学会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 「脳の窓」脳室周囲器官における分泌による血液-脳間の情報交換2021

    • 著者名/発表者名
      竹村晶子、石西 綾美、田中 達英、辰巳 晃子、和中 明生
    • 学会等名
      第126回日本解剖学会総会・全国学術集会 / 第98回日本生理学会大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 中枢神経系におけるSorting nexin 25の発現分布と脳由来神経栄養因子受容体の発現調節における役割2020

    • 著者名/発表者名
      竹村晶子、石西綾美、田中達英、奥田洋明、辰巳晃子、和中明生
    • 学会等名
      第125回日本解剖学会総会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] Sorting nexin 25は視交叉上核において日内変動し、TrkBチロシンキナーゼ受容体の分解に関わる2020

    • 著者名/発表者名
      竹村 晶子, 石西 綾美, 田中 達英, 辰巳 晃子, 山野 眞利子, 奥田 洋明, 長野 護, 南 陽一, 重吉 康史、和中 明生
    • 学会等名
      第43回日本神経科学大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] Sorting nexin 25の視交叉上核における日内発現変化とBDNF-TrkBシグナリング調節への関与2020

    • 著者名/発表者名
      竹村 晶子、石西 綾美、田中 達英、辰巳 晃子、山野 眞利子、奥田 洋明、長野 護、南 陽一、重吉 康史、和中 明生
    • 学会等名
      第63回日本神経化学会大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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